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動画を見る:Bold Notion Quilting(Stunning Straight Edge Ruler)
直線が“まっすぐ”に決まると、デザインは一段とクリーンに見えます。けれど目盛りのない定規や曖昧な角度合わせでは、微妙なズレが積み重なりがち。Stunning Straight Edge定規は、角度と長さの基準を1本のツールに集約し、迷いを減らしてくれます。

・この記事で学べること
- 30°/45°/60°/75°の角度ガイドを使った斜線の引き方
 
- 水平1インチや1/4・1/2インチ目盛りで“縫いながら測る”コツ
 
- 5インチの正方形を素早く正確に作る手順
 
- 矢印モチーフの作り方と幅の変化(細→太)の付け方
 
- マシンタイプ別(座り/立ち)に合う厚みの選び方
 
Stunning Straight Edge定規とは この定規の核は「迷わないマーキング」。角度(30°/45°/60°/75°)のガイドと、エッジに並ぶ1/4インチ刻み、面に走る水平1インチのラインが、直線・角度・長さの三要素を同時に支えます。素材は視認性の高いクリアアクリル。角度は既存の縫い目やシームにラインを重ねて決めます。

プロのコツ
- 角度合わせは“視線の一直線化”が命。角度ラインと既縫い線を重ね、視線を定規の端から針先へまっすぐ通すとズレにくくなります。
 
- 水平1インチ目盛りは“止め位置の定規”。針位置と目盛りを合わせてスタートし、狙った数字でストップすると長さ管理が安定。

注意 - 滑り止め(ハンディグリップ)は高膨らみの中綿に引っかかることがあります。必要以上に押さえつけず、布地の上で定規を軽く滑らせる感覚を保ちましょう。動画でも「ふかふかに引っかかりやすい」と言及があります。

直線を極める:スピーディに正確なラインを まずは“直線×長さ”の基礎練。動画では1→5インチへと針を進め、5インチの直線を素早く生成。次は、先に縫ったラインへ定規の1インチ水平マークを平行に重ね、もう一度5インチを縫います。1→6インチで止めれば縫い長は再び5インチ。これを繰り返すだけで、正方形が短時間で立ち上がります。

クイックチェック
- 5インチ直線:スタート位置の“1”とストップ位置の“5(または6)”の数値関係が崩れていないか。
 
- 平行性:新しい縫い線に対し、定規の水平1インチラインが既縫い線と常に重なっているか。

プロのコツ - 直線の2本目以降は“先に並走を作る”。定規の水平1インチを既縫い線に重ねてから縫い始めると、結果のブレが激減します。

コメントから - 視聴者のひと言「グリップテープの貼り位置がベスト」→制作者も「動画で言い忘れてた!」と反応。滑り止めは“押さえる位置=動かしたい方向と反対側の角”に最小限で貼ると、微調整しやすくなります。

角度デザイン入門:30°と75° 角度の取り回しは驚くほどシンプル。既縫い線に30°ラインを重ねて縫い、次は定規面の1/2インチ太線をその縫い線に載せて並行線を追加。目測不要で“正確な等間隔”が量産できます。

- 30°の並行線:1本目を基準に“面のガイド線”を活用。エッジだけで追うより、面の太線を既縫い線に合わせる方が安定します。
 
- 1/2インチ間隔:定規の1/2インチ太線を既縫い線に重ね、針を進めるだけでOK。測り直しゼロでスピーディ。

75°は広い鈍角。縁取りや大きな面の分割に有効です。既縫いの外枠(あるいは前の縫い線)に75°ラインを合わせれば、角度のバリエーションが一気に広がります。モダンキルトで角度差のある帯を並べると、視線のリズムが生まれます。

角度を広げる:60°と45° 60°は30°との相性がよく、ハチの巣状やトライアングル基調の面をさっと構成できます。動画では75°から60°へ“角度の引き継ぎ”を実演。既縫い線に60°を重ね、必要な分だけバックトラックで繋いで面を満たしています。

45°はクロスハッチにも最適。既縫い線に45°を合わせるだけで、斜め格子がブレずに走ります。角度をミックスするときは“1本目の角度を基準化→等間隔で増殖”の順に。思考の段差が減り、即興(インプロ)でも破綻しません。

クイックチェック
- 角度の正確性:角度ラインと既縫い線の重なり方にズレはないか。
 
- 間隔の均一性:1/2・3/4・1インチなど、狙った太さで繰り返せているか。視認が難しい場合、色糸で最初の1本だけ“基準線”を置くと良い。

あらゆるキルターに合うバリエーション
- 厚みの選び方:立ち(ロングアーム)なら1/4インチ厚、座り(ローシャンク)なら1/8インチ厚が目安。動画でもこの対応が明確に示されています。
 
- ハンドル有/無:ハンドル付きは保持が安定、フラット(ハンドルレス)は取り回しが軽快。自分の動かし方やフレーム内のスペースで選びましょう。
注意
- ハンディグリップは“便利だが万能ではない”。ふくらみの大きい中綿では引っかかりやすいため、圧を弱める・貼る面積を最小限にする・貼る位置を角側に寄せる等で調整しましょう。
 
この定規が“必携”な理由
- 一体化:角度・長さ・間隔の三機能が1枚で完結。別の定規やマーキングツールを取りに行く回数が減り、集中が途切れません。
 
- 流れの維持:“針位置→目盛り→停止点”が視線上で一本化。縫いながら正確に止められるので、長さの誤差も抑制。
 
- 設計の自由度:30/45/60/75°のミックスで、即興でも幾何学を崩さない。緻密さとスピードが両立します。
 
計測しながら縫う:矢印モチーフの作り方 動画の実演では、3インチの矢印を“縫いながら測る”手順が紹介されています。 1) 任意のインチ目盛りからスタートし、目標の数値(例:5→2で3インチ)でストップ。 2) 矢印の先端は、垂直方向の1/4・1/2・3/4インチラインを使い、先端部を細→太へと移行。定規のラインと押さえ金(ホッピングフット)位置関係を一定に保ち、中心まで戻して繰り返し。長さ・幅ともに“定規の面”で管理するので、ペンマーキング不要です。
プロのコツ
- バックトラックは“短く正確に”。前走の針穴に戻るイメージで重ねると、角度の継ぎ目が目立ちません。
 
- 1/4インチのオフセット理解:定規エッジと針間の1/4インチ差(ルーラー使用時の基本オフセット)を活かし、エッジではなく“刻みの数字”で長さを読むと管理が速い。
 
トラブル対策とクイックチェック
- 角度ズレ:合わせる基準線を“縫い目の中”の一本に固定。面の太線を使って重ねると、エッジ合わせより安定。
 
- 途中停止のバラつき:目標のインチ数字を“口に出す”または“軽くタップ”して認知負荷を下げる。停止前に速度を落として誤差を回避。
 
- 中綿の引っかかり:グリップ面を小さく、圧を弱めて滑走性を確保。必要ならグリップの配置を見直す。
 
コメントから:使いこなしのヒント
- グリップテープの貼り位置について、視聴者の実用的な示唆あり。制作者も同意しており、貼る面積や位置調整が効果的と考えられます。
 
- 別機種の送り歯(フィードドッグ)操作についての質問には、制作者は情報なし。こうした機種固有の操作は販売店・メーカー情報の確認が確実です。
 
最後に:どのマシンにもフィットする柔軟性 Stunning Straight Edge定規は、座り・立ちのどちらでも使える設計。ハンドル有/無の選択肢、1/4インチ厚・1/8インチ厚の用意があり、あなたのキルティング環境に自然に溶け込みます。動画どおりに“定規を当てて縫う”だけで、直線も角度も驚くほど素直に決まるはず。構図や大きさに迷ったら、まずは5インチ正方形と30°/60°の組み合わせから。そこに45°や75°を足し、水平1インチで停止点を管理すれば、幾何学の地図が面の上に立ち上がります。
刺繍も楽しむ方へ(余談) フレームワークの整理はキルティングと刺繍で通底します。刺繍面では強力な保持が求められるため、磁気 刺繍枠やsnap hoop monsterなど、保持力と段取りを両立するソリューションが人気。ブランド別ではbrother 磁気 刺繍枠、babylock 磁気 刺繍枠、bernina 磁気 刺繍枠の互換情報もよく参照されます。DIME系のdime 磁気 刺繍枠や、用途別の磁気 フレーム for 刺繍ミシンも併せて検討すると、作品づくりの工程がさらに滑らかになります。
Bold Notion Quiltingのサイトでは、このStunning Straight Edge定規のハンドル有/無、厚みの違い、曲線定規とのバンドルも紹介されています。あなたの“定規ワーク”を次のステージへ。ハッピー・キルティング!
