壁掛けデザインを小さなオーナメントに!トナカイ刺繍を“リメイク”する実践ガイド

· EmbroideryHoop
壁掛けデザインを小さなオーナメントに!トナカイ刺繍を“リメイク”する実践ガイド
壁掛け用に作られた刺繍デザインを、ツリーに映える小さなオーナメントへ。動画では、Embrilliance Essentialsを使った不要ステップの削除と最終縁取りステッチへの並べ替え、スタビライザーへの配置線の縫い、フェルト前面・背面とリボンループの重ね方、最後の縁取り→スタビライザー除去→美しくトリミングする手順まで、無理なく再現できる流れで紹介しています。ソフトなしでもミシンのステップ送りで応用OK。

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Table of Contents
  1. 壁掛けデザインをホリデーオーナメントへ変身させる発想
  2. Embrilliance Essentialsでのカスタマイズ手順
  3. 刺繍ミシンの準備:配置線を正確に縫う
  4. フェルト層を重ねてオーナメントを組み立てる
  5. 最終ステッチと仕上げトリミング
  6. 新しいオーナメントの飾り方アイデア

壁掛けデザインをホリデーオーナメントへ変身させる発想

発売されたばかりの「Santa's Reindeer Wallhanging」には、キルティングブロックのための工程が多数含まれています。今回は、その“壁掛けならでは”の工程を整理し、中央の愛らしいトナカイモチーフをオーナメントとして活かします。壁飾りに使う場合はステップを削除しないこと。あくまで“オーナメント用に複製したデータ”で行います。

Video title screen showing 'Designs by JuJu' logo and 'Repurposing Santa's Reindeer Wallhanging as a Festive Holiday Ornament'
The title screen introduces the tutorial on repurposing an embroidery design into a holiday ornament.

プロのコツ

  • 壁掛けの雰囲気を保ちたいときは、元データには手を加えないこと。必ず別名保存で“オーナメント版”を用意。
  • 縁取りステッチを最後に回すと、前面・背面フェルトとループを一度に縫い留められ、仕上がりが安定します。
  • 作品のスタイルに応じて、ラメ入りフェルトやバリエーション糸でアクセントを。

注意

  • ループ(リボン・紐)が縫い目に引っかからないよう、仮固定はしっかり。テープがステッチパスにかからない位置で。
  • トリミング時にループを切らないこと。

クイックチェック

  • 目的は“中央モチーフ+配置線+最終縁取り”。この3点が設計に残っているかを確認。
Embroidery software interface displaying the full reindeer wall-hanging design with quilting border
The Embrilliance Essentials software shows the full wall-hanging design with its intricate quilting border.

Embrilliance Essentialsでのカスタマイズ手順

この工程は推奨ですが必須ではありません。ソフトなしでもミシンのステップ送りで実現可能です。ここでは、動画のとおりEmbrilliance Essentialsでの流れを簡潔にまとめます。

デザインを読み込み、ステッチを分析する

- 5×5のDancerブロックを、5×7のフープ背景上に読み込み、Objectsタブで全ステッチステップを展開します。動画では39ステップが表示されています。

Embroidery software with expanded objects tab showing multiple stitch steps
The objects tab in Embrilliance Essentials is expanded, revealing all 39 stitch steps for the design.

ポイント:前半の多くはキルティングブロックの配置・タックダウン。オーナメントには不要です。

不要ステップの削除(壁掛け用工程を間引く)

  • ステップ1〜16(配置・タックダウン等)を選択→削除。
  • さらに背景モチーフに関係するステップ19も削除。

- 中央のトナカイモチーフのみを残します。

Embroidery software showing only the central reindeer motif after deleting outer quilting stitches
After deleting unnecessary stitch steps, only the adorable central reindeer motif remains, ready for ornament adaptation.

ここまでで、配置線・中央モチーフ・装飾的な縁取りに集中した構成になりました。刺繍枠 刺繍ミシン

ステッチ順の並べ替え(縁取りを最後へ)

  • 赤の装飾ステッチ(もともと2番目)を一番最後のステップに移動。

- シミュレーターで、最初に配置線→モチーフ→最後に縁取り、という流れを確認。

Embroidery software with stitch simulator showing only the placement line and decorative border for the ornament
The stitch simulator displays the first placement line (oval) and the decorative border, now repositioned to be the final stitch.

プロのコツ

  • 変更は必ず複製データで。元データを上書きしない。
  • 保存はUSBへ。ミシンで即呼び出せて便利です。

クイックチェック

  • シミュレーターで“配置線→装飾→黒のステッチ→最終赤縁取り”の順序になっているか。

刺繍ミシンの準備:配置線を正確に縫う

USBから“オーナメント版”デザインを呼び出し、スタビライザーを張ったフープをセット。最初の配置線(オーバル形状)を縫って、フェルトを置くガイドを作ります。

Embroidery machine stitching the initial oval placement line on tear-away stabilizer
The embroidery machine stitches the initial oval placement line onto the hooped tear-away stabilizer, marking where the felt will be placed.
  • スタビライザーはティアウェイを使用。仕上げでキレイに剥がせます。
  • ソフトなしの場合は、ミシンのステップ送りで“フェルト位置を示すステップ”から開始。

注意

  • スタビライザーをしっかり張ること。たるみはズレや歪みの原因。
Hand placing a piece of sparkly white felt over the stitched oval placement line
A hand places a piece of sparkly white felt over the stitched oval placement line, ensuring it covers the marked area.

フェルト層を重ねてオーナメントを組み立てる

前面フェルトを重ねる

配置線全体を覆うサイズのフェルトを置き、医療用テープで仮固定します。たわみやズレをなくし、前面の装飾ステッチを進めます。

Completed front side of the reindeer ornament stitched on felt
The front side of the ornament is fully stitched, showcasing the detailed reindeer design on the felt.
  • フェルトは配置線よりひと回り大きく。
  • 装飾ステッチは、トナカイや星、オーナメントなどモチーフ要素一式を縫います。

ヒント

  • 途中でフェルトが動いたら、すぐ停止→位置を直して再開。

磁気 刺繍枠を使用する場合もありますが、この動画では通常のフープ運用で説明されています。

ループと背面フェルトを取り付ける

- フープを外し、裏側へ。キラキラのグリーンリボンでループを作り、上端中央へ配置。ループの両端は最終の縁取りに確実にかかる位置へ入れ込み、医療用テープで仮固定。

Back of the embroidery hoop with a sparkly green ribbon loop taped in place
The back of the hoop shows a sparkly green ribbon loop taped to the stabilizer, positioned to be secured by the final stitches.

- その上から背面用フェルトを重ね、配置線を完全に覆うようにセットし、テープで固定。

Hand placing a second piece of felt over the ribbon loop and stabilizer on the back of the hoop
A second piece of felt is placed over the ribbon loop and the stitched design on the back of the hoop, creating the ornament's backing.

- ループやテープが縫い目にかからないことを確認してから、フープをミシンへ戻します。

Back of the hoop with ribbon and both felt layers secured by tape
The back of the hoop shows the ribbon and both felt layers securely taped in place, ready for the final stitch path.

注意

  • ループが走行経路に入らないよう、上部も軽くテープで押さえておくと安心。

クイックチェック

  • 背面フェルトが配置線を十分に覆っているか?
  • ループの端は縁取りステッチで確実に挟み込める位置か?

fast frames embroideryやmagnetic フレームなどを使うケースもありますが、動画では明示されていません。ご自身の環境に合わせて安全に固定してください。

最終ステッチと仕上げトリミング

縁取りステッチを実行する

最後に、オーバルの装飾縁取りを一周。これで前面・背面フェルトとループが一体化します。動画ではバリエーション糸を使い、華やかな縁取りに。

Embroidery machine stitching the decorative border around the completed reindeer design
The embroidery machine has finished stitching the beautiful decorative border, completing the encapsulation of the felt layers and ribbon.

プロのコツ

  • ステッチ前に糸調子をチェック。重要な最終縫いで糸切れが起きないように。

スタビライザーを剥がし、きれいにトリミング

- フープを外し、不要なティアウェイスタビライザーを丁寧に除去。

Hand demonstrating how to remove tear-away stabilizer from the stitched ornament
A hand gently tears away the excess stabilizer from the finished ornament, revealing clean edges.

- 縁取りの外周に沿って、はみ出たフェルトをピンキング鋏または直線の鋏でトリミング。

Finished reindeer ornament with raw felt edges before trimming
The completed reindeer ornament is shown with the stitched design and excess felt around the edges, ready for trimming.

- ループ付近は、前後のフェルトを前方に折り、ループを後ろに逃がしてから少しずつカットすれば安全です。

Hands demonstrating how to fold felt away from the ribbon loop while trimming
Hands demonstrate folding the felt layers away from the ribbon loop to prevent accidentally cutting it during trimming.

注意

  • トリミングでループを切断しないこと。動画でも“切らないよう注意”と明言されています。

クイックチェック

  • ループは無事?
  • 縁は均一で、スタビライザーの残りはない?

フレームの種類や鋏の選択で、仕上がりの印象は大きく変わります。お好みで試してみてください。

新しいオーナメントの飾り方アイデア

  • シングルオーナメント:ツリーの見せ場に一点投入。モチーフが引き立ちます。
  • ガーランド:複数をつないで、壁やマントルに。テイストを合わせると統一感が出ます。

コメントから

  • 「別の使い方が知れて助かった」「詳しい解説がありがたい」といった声が多く、初学者にも実用的な内容として支持されています。
  • Embrilliance活用の追加動画を望む声も。今回の流れ(不要ステップの削除→縁取りを最後へ)は応用しやすく、他のモチーフにも展開可能です。
  • 「馬小屋の場面(manger scene)でも作ってみたい」というアイデアも。構成の考え方は同じなので、中央モチーフを置き換えて試してみるのも一案です。

プロのコツ(まとめ)

  • 最小限の工程で最大の効果を:配置線→モチーフ→最終縁取りの3点に集中。
  • 背面フェルトとループを“最後の一周”でまとめる設計に。
  • フェルトは配置線をしっかり覆うサイズで、ズレ防止の仮固定を丁寧に。

注意(まとめ)

  • 元データの上書きは厳禁。必ず複製して編集。
  • トリミング時のループの扱いに注意。折り込みで刃から遠ざける。

補足メモ

  • この動画では具体的なフレームや機種の指定はありません。一般的なフープでの運用です。刺繍ミシン for beginnersの方も、動画どおりの順番なら取り組みやすいはず。
  • アクセサリーの選択肢として、一般に“マグネットで固定するタイプ”が知られていますが、本動画では使用の有無は触れられていません。必要に応じて情報収集の上でご判断ください(例:mighty hoop、磁気 刺繍枠)。
  • 用語の多様性に注意:環境によってはfast frames embroideryやmagnetic フレームという表記に出会うこともありますが、今回の手順自体は標準フープで問題なく再現できます。

まとめ 壁掛け用のブロックを小さく切り出し、工程を“オーナメント仕様”に最適化するだけで、ぐっと用途が広がります。配置線で正確に位置決めし、前面→背面→ループを最終縁取りで一体化。スタビライザーを剥がし、エッジを整えたら完成です。技術的にはシンプルながら、仕上がりは上質。ギフトにも、ガーランドにも、今年のツリーの主役にも—活躍の場がたくさん待っています。最後にもう一度、トリミング時のループだけはお気をつけて。刺繍枠 刺繍ミシンと磁気 刺繍枠の選択は、あなたの手元環境に合わせて無理なくどうぞ。