無料版EmbrillianceでBXフォントを合体!はじめての文字合成とハート装飾、保存まで完全ガイド

· EmbroideryHoop
無料版EmbrillianceでBXフォントを合体!はじめての文字合成とハート装飾、保存まで完全ガイド
無料のEmbrillianceでBXフォントを読み込み、頭・末尾のテールやハートを加えて「Bella」のような筆記体ロゴを素早く作る手順を解説。ZIPの解凍、ドラッグ&ドロップでのフォント登録、文字間隔の調整、保存(JEFなど)まで、動画の通りにたどれば初めてでも迷いません。よくある質問(無料版での保存可否、レターごとの糸切り対策)もコメントから整理しました。

教育目的の解説のみです。 本ページは、オリジナル制作者の作品についての学習用ノート/解説です。権利はすべて原作者に帰属し、再アップロードや再配布は禁止されています。

元の動画は制作者のチャンネルでご視聴ください。今後のチュートリアルを支援するため、ぜひチャンネル登録を。下の「登録」ボタンをタップして応援してください。

制作者ご本人で、内容の修正・情報源の追加・一部削除をご希望の場合は、サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。速やかに対応いたします。

Table of Contents
  1. Embrillianceでフォント合成をはじめよう
  2. 準備:BXフォントを解凍して読み込む
  3. 作ってみよう:「Bella」を一文字ずつ組み立てる
  4. 仕上げ:字間調整とハートの装飾
  5. 保存してミシンへ:書き出しと転送
  6. クイックデモ:Ciao Bellaフォントの高速合成
  7. トラブル対処とコメントからの学び

「動画を見る:How to Merge Embroidery Fonts with Embrilliance Software(Lele's Designs)」

素早く、きれいに、思い通りの筆記体ロゴを作りたい。そんな願いを、無料のEmbrilliance(Expressモード)とBXフォントで叶える実演がこちら。ZIPの解凍から、ドラッグ&ドロップでのフォント登録、頭と末尾に流れるテール、そして小さなハートまで——この動画の手順をなぞれば、はじめてでも迷いません。

Embrilliance software with 'signature font' text
The Embrilliance software interface shows 'signature font' in pink, demonstrating the type of design that will be created.

完成像を先に知ると、手の動きが自然と決まります。今回のゴールは、筆記体の“Bella”に長いテールとハートを添えた、使い勝手の良い名入れデザイン。

Final 'signature font' design with heart
A fully rendered example of the 'signature font' design, including a heart, on a black background. This is the goal design for the tutorial.

■学べること

  • BXフォントの解凍とEmbrillianceへの読み込み(ドラッグ&ドロップ)
  • “Bella”のように、頭字・中間・末尾を別フォントで構成する考え方
  • スライダー/矢印キーによる字間(カーニング)調整のコツ
  • “1”で出すハートなど、特殊文字の追加と回転
  • 刺しゅう機で使える形式(例:JEF)での保存と転送

Embrillianceでフォント合成をはじめよう

文字合成は、Embrillianceの「Create Letters(大文字A)」からスタート。動画では無料の環境で操作を進め、フォントの読み込みから書き出しまで一連の流れを見せています。無料版(Express)については「無料か?」という質問に対して、公式コメントで「Express Modeは無料、他に有料製品あり」との回答が寄せられていました。機能差があるため、まずはExpressで基本操作に慣れるのがおすすめです。

プロのコツ

  • 仕上がりイメージ(サイズ・流れ)を最初に描いておくと、字間調整とテールの選び分けがスムーズ。
  • “完成形に近い仮組み”→“整える”→“装飾を足す”の順で段取りを固定すると迷いません。

注意

  • 本記事は動画の内容とコメント情報の範囲でまとめています。ソフトのバージョンやOSは明記されていません(UIはWindows風)。

準備:BXフォントを解凍して読み込む

ZIPの中にあるBXフォントを使うには、まず右クリックで「すべて展開」。解凍フォルダに並んだBXファイルをEmbrillianceへドラッグ&ドロップします。

Right-clicking on a zip file to extract
The user right-clicks on a 'Signature Font' zip file on the desktop, and the context menu appears with the 'Extract All' option highlighted.

解凍が済んだら、フォルダを開いて中身(BXファイル)を全選択。

Opening the extracted BX font folder
The 'Signature Font' folder is open, displaying multiple BX embroidery font files. This shows the files that will be loaded.

そのままEmbrillianceウィンドウへドラッグ。まとめて処理できるので、抜け漏れがあっても後から追加できます。

Selecting all BX files in the folder
All the BX embroidery font files within the 'Signature Font' folder are highlighted, ready to be dragged into the Embrilliance software.

取り込み時には「18 files have been processed」の確認が表示。OKで閉じ、次の作業へ。

Dragging BX files into Embrilliance
Multiple highlighted BX files are being dragged from the file explorer window into the Embrilliance software interface, initiating the font installation.

クイックチェック

  • 取り込んだら、ツールバーの「大文字A(Create Letters)」→プロパティのプルダウンを開き、フォント群が並んでいるか確認。

- 動画では“LD Sign Begin 0–5”“LD Sign End 0–5”“LD Signature 0–5”が見えています。

Embrilliance Create Letters icon
The 'Capital A' icon, labeled 'Create Letters', is highlighted at the top of the Embrilliance toolbar, indicating the start of text creation.

もし不足があれば、解凍フォルダから不足分を追加ドラッグすればOK。

Verifying loaded BX fonts in dropdown
The font style dropdown menu in Embrilliance is open, showing a list of loaded fonts, including 'LD Sign Begin' and 'LD Signature' options, confirming successful installation.

作ってみよう:「Bella」を一文字ずつ組み立てる

今回の構成は、頭文字b(始まりのテール付き)+中ほどのell(メインの筆記体)+末尾a(長いテール)。パーツを分けて作るから、同じ“2”番サイズで高さを揃えやすく、流れる字形もコントロールできます。

  1. 頭文字(Beginning Tail)

「Create Letters」をクリックし、テキスト欄のABCを選択→“b”と入力→Enter。フォントメニューから“LD Sign Begin 2”を選んで、始まりのテールを付けます。

Typing 'b' for the first letter
The letter 'b' is typed into the text input field in the Embrilliance property panel, and it appears on the canvas. This is the start of building the name.

ここで数字を“2”に統一しておくと、後で足す文字とサイズを揃えやすくなります。

Applying 'LD Sign Begin 2' font style
The letter 'b' is now styled with a beginning tail after selecting 'LD Sign Begin 2' from the font menu, demonstrating the font's design options.
  1. 中ほど(Signature)

ふたたび「Create Letters」で“ell”を入力→Enter。プルダウンから“LD Signature 2”を選び、メイン書体で置きます。後で字間を詰めるので、この時点では重なりや離れは気にしすぎなくてOK。

  1. 末尾(Ending Tail)

選択を外してから“a”を追加し、“LD Sign End 2”を選ぶと、長いエンディングテールで気持ちよく流れます。

仕上げ:字間調整とハートの装飾

字間(カーニング)は、全体→個別の順で詰めると整いやすい。まずはプロパティの“Space”スライダーで“ell”ブロックをざっくり寄せ、つぎに各文字の緑のボックスを選択して、キーボードの矢印キーで微調整します。

Adjusting letter spacing with the slider
The 'Space' slider in the Embrilliance properties panel is being adjusted to bring the letters 'bell' closer together, improving their connection.

スライダーで近づけ、矢印で“接点”を合わせるイメージ。書体の払い・戻りが自然につながれば、刺しゅうでも連続的なステッチに見えやすくなります。

Adjusting letter spacing with keyboard arrow keys
A virtual keyboard overlay shows the left arrow key being pressed, demonstrating how to precisely adjust letter positions by clicking on green control points.

整ったところで、頭と末尾を含めた全体の見え方を確認。ここまでで“Bella”は完成形に近づきます。

'Bella' with beginning and ending tails
The complete word 'Bella' is displayed on the canvas, with the first 'b' having a beginning tail and the final 'a' having a long ending tail.

ハートを添える

装飾は「Create Letters」→テキスト欄で“1”を入力→Enter。ハートは“LD Sign End”にのみ含まれているので、同系列のサイズ“2”を選んで統一感を出します。

Heart symbol appearing after typing '1'
A small heart symbol appears on the canvas after the user typed '1' in the text field and selected an 'LD Sign End' font, revealing a special character.

配置したハートは、青いドットをドラッグすると回転可能。字形の流れに合わせて角度を微調整すると、視線の動きが滑らかになります。

注意

  • ハート(特殊文字)は“LD Sign End”にのみ含まれる仕様。別の書体では出ない場合があります。

保存してミシンへ:書き出しと転送

仕上がったら、上部メニュー「File」→「Save Stitch File As」で、ミシンに合った形式を選びます(動画ではJEFを選択)。ファイル名を付けて保存すれば、デスクトップなど指定場所に生成されます。

Saving the stitch file in Embrilliance
The 'Save Stitch File As' dialog box is open, showing the option to choose a format (JEF is selected) and enter a file name before saving the design.

保存場所を開いてファイルを確認。USBメモリへドラッグし、ミシンに差して読み込む準備は完了です。

Saved file on desktop
The 'Bella.JEF' file is visible on the desktop, indicating the successful saving of the embroidery design. This file is now ready for transfer.

コメントからの補足(保存について)

  • 「無料版でも保存できる?」という質問に「Yes」との回答がありました。一方で、別のやり取りでは無料版では保存不可・有料版で可能という見解も見受けられ、情報が分かれています。動画内では保存操作(JEF選択→保存)が実演されていますが、環境やモードによって挙動が異なる可能性があります。Expressの仕様やバージョン差は、開発元の最新情報でご確認ください。

クイックデモ:Ciao Bellaフォントの高速合成

後半では別フォント(Ciao Bella)で“Rachel”を作るスピード感も披露。詳しい手順は割愛されていますが、流れは同様で、BXフォントならではの素早い文字合成がわかります。

Rachel name created using Ciao Bella font
The name 'Rachel' is displayed on the Embrilliance canvas, demonstrating another font (Ciao Bella) and highlighting the ease of text creation.

トラブル対処とコメントからの学び

Q. 文字ごとに糸切り・結びが入ってしまう(トリムが多い)

  • コメント1:無料版では制御できず、有料版で可能という見解。
  • コメント2:同色に統一すると、ひとかたまりとして連続で縫えた(無料版)という実例。まずは色の統一を試し、改善がなければ有料版の機能差も検討しましょう。

Q. Embrillianceは無料? どれを入れればいい?

  • 公式回答によれば、Express Modeは無料。購入フォントのダウンロードにPDFが付属し、そこからExpressの入手リンクに進める案内がありました。BXフォントの読み込み・文字合成の入門にはExpressで十分です。

Q. フォントが全て表示されない

  • 取り込み漏れがある可能性。解凍フォルダから不足のBXファイルだけを再ドラッグして追加します。

プロのコツ

  • 数字“2”など、同じサイズ番号で統一:高さ感を揃え、接続部の乱れを防げます。
  • まずは単語の“骨格”を作り、細部(字間・角度)は最後にまとめて整えると、全体の流れを崩しません。

クイックチェック

  • Create Letters(大文字A)で文字が置けるか。
  • フォントプルダウンに“LD Sign Begin/End/Signature 0–5”が揃っているか。
  • “1”でハートが出るか(“LD Sign End”選択時)。
  • 保存形式(例:JEF)と保存先を事前に確認したか。

周辺機材のヒント(ミシン側準備の話)

データが用意できれば、次はミシンでの安定したフープ(枠)選び。動画では具体機種や枠には触れていませんが、一般論としては、

  • よく使う刺しゅう範囲に合わせて枠サイズを選ぶ(例:brother 5x7 刺繍枠)。
  • 段差や厚物に便利な磁力タイプを検討(例:embroidery 磁気 刺繍枠)。
  • ブランドごとの純正・対応枠を確認(例:babylock 磁気 刺繍枠、janome 500e 刺繍枠)。
  • 業務機では枠サイズの選定が品質に直結(例:tajima 刺繍枠 サイズ)。

枠付け作業を安定させる作業台や磁気ステーションを使うと、再現性の高い位置決めがしやすくなります(例:magnetic hooping station)。また、アクセサリの購入先や仕様は国・地域で差があるため、現地の取扱店やサプライヤー情報(例:mighty hoop canada)を確認すると安心です。

注意

  • 上記の枠・アクセサリ例は一般的な周辺機材の話であり、動画内での具体的言及はありません。ご自身の機種と互換性を必ずご確認ください。

おわりに

BXフォント × Embrilliance(Express)なら、ハート付きの滑らかな筆記体名入れも数分で完成。ZIP解凍→ドラッグ&ドロップ→文字合成→装飾→保存という一本道を押さえれば、次の名前や言葉にもどんどん応用できます。仕上がりの鍵は“サイズ番号の統一”と“字間の微調整”。動画の手癖を自分のルーティンに落とし込み、あなたのブランド名やギフト用ネームを、今日からスピード仕上げで量産していきましょう。