はじめてでも安心:Janomeミシンの糸かけ完全ガイド(ボビン全方式対応)

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はじめてでも安心:Janomeミシンの糸かけ完全ガイド(ボビン全方式対応)
初心者に向けて、Janomeミシンの「正しい糸かけ」を動画ベースで完全ナビ。ボビン巻きから上糸経路、自動糸通しの使い方、トップローディング/イージーセット/フロントローディングの3方式での下糸の上げ方まで、つまずきやすいポイントを日本語で丁寧に整理しました。糸調子のクイックチェックや、実際のコメントからの悩み別ヒントも収録。今日からまっすぐ、気持ちよく縫える準備を整えましょう。

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Table of Contents
  1. イントロダクション:Janomeミシンの糸かけをマスター
  2. ステップ1:正しいボビン巻き
  3. ステップ2:上糸の通し方(基本経路)
  4. ステップ3:ボビンの装填と下糸の引き上げ
  5. よくあるつまずきと対処法
  6. 縫い始める前の最終チェック

動画を見る:How to Thread a Janome Sewing Machine(Easy Sewing for Beginners)

ミシンの糸かけは、最初のハードル。けれど一度しくみを理解すれば、毎回の準備がうんと気楽になります。この記事では、動画の手順を日本語で整理し、ボビン巻きから3種類のボビン装填まで、失敗しやすい箇所をゼロから解説します。

A white Janome Stirling sewing machine on a white table with red and green thread spools nearby.
The video introduces the Janome Stirling sewing machine, which will be used to demonstrate threading.

学べること

  • ボビンの正しい巻き方と均一に巻くコツ
  • 上糸の通し順(ガイド・張力皿・天びん・針)と自動糸通しの使い方
  • トップローディング/イージーセット/フロントローディングの下糸の上げ方
  • つまずきやすい糸絡み・糸調子の見極めと簡易対処
  • 縫い始め前のクイックチェック

イントロダクション:Janomeミシンの糸かけをマスター 動画では、Stirling by Janome(Janome JR 1012と同等機)を中心に、複数方式のボビン装填を丁寧に見せています。特定モデルの詳細仕様は示していませんが、初心者がつまずきやすいポイントにフォーカスした内容です。糸の色を変えて経路を明瞭にし、要所で手元のアップを挿入。だから「見てわかる」「やって確かめられる」。

プロのコツ

  • 手順途中で糸端を小さくカットして“ほつれない真っ直ぐな先端”を維持すると、ガイドに通しやすくなります。
  • ハンドホイール(フライホイール)は常に“自分側”へ回転。逆回しはタイミングずれや糸絡みの原因に。

注意

  • 一部の機種でボビン巻き中に針を上下させないための“針の空回し設定(ハンドホイールの引き出し)”があります。ご自身の機種に該当する場合のみ実施してください(動画内で示唆あり)。

ステップ1:正しいボビン巻き はじめに、下糸用のボビンを均一に巻きます。糸の供給が不安定だと、以後の縫いが不調になります。

1) スプールピンを立て、糸コマをセット。ボビン巻き用の糸ガイド(小さな二枚の円盤)に糸を挟み、巻き取り中のテンションを確保します。

Close-up of a hand guiding green thread between two metal disks on a sewing machine, serving as a thread guide for bobbin winding.
The thread is guided between two metal disks to ensure proper tension during the bobbin winding process.

2) 空のボビンの小穴へ糸端を通して指で軽く保持。ボビンを巻き軸にしっかり差し込み、巻き取り位置にスライドして“巻き取りモード”にします。

Close-up of hands threading green thread through a small hole in an empty clear bobbin.
Before winding, the thread tail is passed through a small hole in the bobbin to secure it for initial rotations.

3) フットコントローラーで回し始め、数回転して糸が固定されたら、いったん停止して糸端をカット。必要量になるまで巻きます。巻き終えたら巻き軸を戻し、糸を切って取り外します。

クイックチェック

  • 糸はガイド円盤の間に確実に入っているか?
  • 巻きは左右に偏らず“層”が整っているか?
  • 巻き軸を右へ押し出して“巻き取りモード”にしていたか?

注意 - 一部機種では、ボビン巻き中に針が上下しないようハンドホイールを引き出す操作があります。操作した場合は、終了後に必ず元へ戻してください。

Close-up of a hand pulling out the handwheel (flywheel) on a sewing machine.
On some machines, the handwheel is pulled out to disengage the needle, preventing it from moving up and down during bobbin winding.

豆知識

  • 刺しゅうを始める予定がある方は、ボビン糸の巻き品質が特に重要。上糸とのバランスを崩さないため、巻きは均一・適正テンションが基本です。janome 刺繍ミシン

ステップ2:上糸の通し方(基本経路) 上糸は指示に従って“番号順”に通すのが鉄則です。押さえ金は必ず“上げた状態”で。これにより張力皿が開き、糸が正しく収まります。

1) スプールピンに上糸をセット。機種上部の最初の糸案内に回し、前面の張力皿へ下降。押さえ金は上げておきます(張力皿が開く)。

A hand placing a red thread spool onto the vertical spool pin of a sewing machine.
A red thread spool is placed onto the spool pin, ready for threading the top of the machine.

2) 張力皿に通したら、前面下部のガイド(番号2)を経由し、再び上へ。

Close-up of a hand guiding red thread down between the tension disks of a sewing machine, with the presser foot clearly raised.
The red thread is guided through the tension disks, with the presser foot in the up position to ensure the disks are open for proper thread placement.

3) ハンドホイールを自分側に回して天びん(テイクアップレバー)を“最上位置”に。糸を後ろから回して、天びん前面の小穴に確実に掛けます。

Close-up of a hand guiding red thread under a lower thread guide (marked '2') and then up on the other side.
After passing through the main tension disks, the thread is guided under a lower hook and brought back up, following the numbered path.

4) そのまま下へ戻り、ニードルバー最上部の最終ガイドへ糸を入れ、針穴へ。針は“前から後ろ”に通します。

Close-up of a hand hooking the red thread into the front hole of the take-up lever on a sewing machine.
The thread is guided from behind and then seated securely in the front small hole of the take-up lever.
Close-up of a hand tucking the red thread into the last thread guide located at the top of the needle bar.
The final thread guide on the needle bar is used to secure the thread before it is passed through the eye of the needle.

手動 vs. 自動糸通し - 手動:糸端を斜めにカットし、ピンと張って針穴へまっすぐ通す。

Close-up of two hands manually threading the eye of a needle with red thread from front to back.
With a cleanly snipped thread tail, the user manually threads the eye of the needle from the front side to the back.

- 自動:レバーを下げ、左側の小さなフック→下のプラフックの順で糸を掛けると、ワイヤーフックが針穴に糸を押し通し、小さなループが後ろに出ます。レバーを静かに戻し、そのループを引き抜けば完了。

Close-up of a sewing machine's automatic needle threader in use, with red thread being guided by small hooks.
An automatic needle threader is engaged, with the thread hooked around guides that position it through the needle's eye, making threading easier.

プロのコツ

  • 自動糸通しは“ゆっくり・まっすぐ・短い糸端”。レバーは乱暴に戻さないこと。
  • 張力皿に糸を入れるときは、押さえ金を上げる習慣を。これを忘れると“糸調子4”でも実質ノーテンションになりがちです。

コラム

  • 将来、厚地や装飾縫いに挑戦する方はアクセサリーの拡張も検討を。例えば、刺しゅう用途ならjanome 磁気 刺繍枠や磁気 刺繍枠 for janomeのようなマグネット式フレームが着脱の効率化に寄与します(本記事の縫製手順自体は変わりません)。

ステップ3:ボビンの装填と下糸の引き上げ 動画では、3つの方式を個別に解説しています。共通する鍵は“向き”と“ガイドの溝に正しく入れる”こと、そして“ハンドホイールは自分側へ”。

トップローディング(上面ドロップイン) - 透明カバーを外し、ボビンの糸が“反時計回り”(文字P)になるようセット。

Close-up of a hand holding a clear bobbin with green thread, demonstrating that the thread is running in an anti-clockwise direction (like the letter 'P').
For a top-loading bobbin, ensure the thread unwinds in an anti-clockwise direction, resembling the letter 'P', before placing it in the machine.

- 前面の溝に糸を入れ、左側の小さなテンショナーへ導いてテンションを確保。

Close-up of a hand guiding the green bobbin thread into a specific groove in the top-loading bobbin housing.
Once dropped in, the bobbin thread is guided into a groove in the housing and towards the left tensioner, following the marked path.

- 上糸を左手で軽く保持し、ハンドホイールを自分側に回して針を下ろし、再び上げる。上糸が下糸をすくって、小さなループが針板上に現れます。上糸を引けばループが持ち上がるので、2本の糸を押さえ金の下から機械後方へ。

A hand turning the handwheel on the sewing machine while holding the top thread to the left, used to bring up the bobbin thread.
The handwheel is turned towards the user to lower and raise the needle, allowing the upper thread to catch and pull the lower bobbin thread through the needle plate.

クイックチェック

  • 引っ張ったとき、ボビンが“反時計回り”に回っているか。
  • 前面のテンショナーに糸が確実に収まっているか。

イージーセットボビン

  • 透明カバーを外し、“反時計回り”でボビンを落とし込む。

- 指定のトラックに沿って糸を通すと自動カッターが糸端を処理。カバーを戻せば準備完了。

Close-up of a hand guiding green bobbin thread through a marked path in an easy-set bobbin housing, with an automatic thread cutter visible.
For an easy-set bobbin, the thread is guided along a track that automatically snips it, preparing it for sewing without needing to bring up a loop.

注意

  • イージーセットは多くの場合、明示的な“下糸すくい上げ”をしなくても縫い始められます。上糸を後方に回してから試し縫いを。

フロントローディング(前面・ボビンケース式)

  • 必要ならフリーアームを外し、前カバーを開けてフックレースを露出。

- ボビンは“時計回り”(文字Q)に。ボビンケースの側面スリット→小さなテンションフィン→溝へ糸を通し、ケースの“指”がフックレース上部の溝に噛む向きで装填。

Close-up of a hand holding a clear bobbin with green thread, demonstrating that the thread is running in a clockwise direction (like the letter 'Q').
For a front-loading bobbin, the thread must unwind in a clockwise direction, resembling the letter 'Q', before being placed into the bobbin case.
  • 上糸を左に保持し、ハンドホイールで針を下げて上げる。上糸を引いて下糸ループを引き上げ、2本を押さえ金の下から後方へ揃えます。

プロのコツ

  • フロントローディングでは、ケースが“カチッ”と座ってグラつかないか最後に軽く触れて確認。微妙なズレは目飛びや糸切れの原因に。

よくあるつまずきと対処法 下側で糸が団子状に絡む(上はきれい)

  • 上糸が張力皿に入っていないことが多因。押さえ金を上げてから通すのを徹底し、天びんの小穴に確実に掛け直す。
  • トップローディングなら“前面の溝〜左のテンショナー”の経路を再確認。フロントローディングなら、ボビンの向き(Q)とケースのテンションフィンをチェック。

下糸を拾えない/糸が絡む

  • ハンドホイールを“自分側へ”回しているか確認。逆回転は厳禁。
  • 針が最上死点まで戻っているか。半端な位置だとループが出にくい。
  • 上糸を軽く左へ保持し、針が完全に上下するまで回す(途中で止めない)。

自動糸通しがうまくかからない

  • 針が最上位置か、針が曲がっていないか、糸端が長すぎないかを確認。
  • レバーは“静かに戻す”。強く戻すとループが外れます。

布の裏がぐしゃっと波打つ

  • 上糸テンション不足の典型。張力皿の通し直し→“4”付近の基本設定に戻すのが先。改善なければ針と糸の番手、押さえ圧も見直す。

コメントから

  • 「上はOKなのに裏がぐちゃぐちゃ」:上糸が張力皿に未装填の可能性大。押さえ金を“上げてから”再通しを。
  • 「自動糸通しは必須?」:手動通しでも問題なし。見やすさ・手早さを求めるなら自動が便利。
  • 「下糸を拾えない」:回転方向(P/Q)と溝への収まり、ハンドホイールの向きを要チェック。

コラム:刺しゅうへの拡張を見据えるなら

  • 将来的に刺しゅうを試す予定なら、着脱が快適なマグネットフレームも候補に。例えば磁気 刺繍枠 for janome 500eやjanome 550e 磁気 刺繍枠などは、枠張り作業の簡素化に役立ちます。多針機ではmighty hoops for janome mb7といった選択肢も知られています(本記事の糸かけ手順自体には影響しません)。

さらに深掘り:アクセサリーの世界

  • 枠の着脱性やホールド感を重視する場合、いわゆる“スナップ式”のラインアップ(例:snap hoop monster for janome)も存在します。標準の押さえ・枠で十分に慣れてから、必要に応じて検討しましょう。

縫い始める前の最終チェック クイックチェック

  • 上糸:スプール→上部ガイド→張力皿→下ガイド→天びん(前穴)→最終ガイド→針(前→後)。
  • 下糸:トップローディング=P(反時計回り)/フロントローディング=Q(時計回り)。イージーセットはトラックに沿って自動カット。
  • 糸の向き:引いたときのボビン回転方向が正しいか。
  • 糸端:2本とも押さえ金の下から後方へ揃える。
  • ハンドホイール:常に自分側へ。逆回しをしない。

プロのコツ

  • 試し縫いは必ずスクラップ布で。直線ステッチを数センチ走らせ、表裏の針目バランス(上糸が裏に引き込まれすぎない/下糸が表に出ない)を確認します。

ミニFAQ(動画の情報に基づく要点)

  • なぜ押さえ金を上げるの?→張力皿が開き、糸が正しく“皿の間”に入るから。
  • 針はどちらから通す?→前から後ろへ。
  • どのテンション数値が基本?→動画では“4”を基準として紹介されています(機種により適正範囲は異なります)。

小さな一歩、大きな前進 最初の糸かけで戸惑うのは当然。動画の丁寧なクローズアップを手がかりに、本記事のチェックリストで確認を重ねれば、失敗は着実に減っていきます。次に目指すのはまっすぐな直線縫い、その次はカーブ、そして作品づくりへ。もし刺しゅうにも興味が湧いてきたら、磁気 刺繍枠 for janome 刺繍ミシンや運用のしやすいフレーム選びなど、拡張の世界も楽しんでください。最後に、アクセサリー選定で迷ったら販売店や公式サポートに適合可否を相談しましょう。磁気 刺繍枠 for janome 500e