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動画を見る:How to Embroider a Design from Start to Finish on the Husqvarna Viking Designer EPIC 2(SewingMastery.com)
最初の一針から仕上げの確認まで——Husqvarna Viking Designer EPIC 2で刺繍を完成させる全工程を、動画の流れに沿ってわかりやすく解説します。キャリブレーション、デザイン選択、フープ取り付け、糸通し、テンション調整、色替え、仕上げチェックまで、安心して進められるよう要点を凝縮しました。
このガイドは、初めての方も久々に刺繍をする方も、迷わず美しいステッチへ辿りつけるための道しるべです。
学べること
- 刺繍の開始準備(刺繍腕のキャリブレーション、フープ・プレート・押えの確認)
- 内蔵デザインの選択と画面上での配置・微調整の基本
- フープの正しい取り付けと糸通しのコツ、テンションの見極め方
- 色替えの進め方と、仕上がり確認のチェックポイント
H2: Husqvarna Viking Designer EPIC 2のはじめ方 電源を入れたら、まずは「Start New(スタート新規)」をタッチ。EPIC 2は刺繍腕のキャリブレーションを行います。このとき、フープは必ず外しておきましょう。動作の最後に聞こえる小さな音は正常な合図です。

刺繍に入る前に、ベッド上で素材の状態を整えます。すでに安定紙とともに生地をフープにセットしている場合も、この段階では刺繍腕に取り付けず、マシンのベッドに置いておくだけでOKです。

注意
- キャリブレーション中にフープが付いていると干渉の恐れがあります。必ず外してから開始してください。
- 刺繍用にはシングルホールのスロートプレートが推奨です。レビュー画面で検出状況を確認できます。
クイックチェック - 画面に「Embroidery arm needs to calibrate(刺繍腕の校正が必要)」の表示は出ましたか?

- 「カチッ」という異音ではない軽い動作音が終われば準備完了です。
H2: デザインの選択とカスタマイズ 内蔵デザインはAメニュー(フラワー系)から選択できます。左右の矢印でスクロールし、デザインを1回タッチすると、番号・サイズ・ステッチ数・色数が表示され、要件に合うか判断しやすくなります。USBやMySewnetアカウントのデザインにもフォルダアイコンからアクセス可能です。

目的に合わせて、色替え回数が少ないデザインやステッチ数の少ないものを選ぶと、短時間で仕上げたいときに便利です。

H3: デザインの配置とフープサイズの選択 デザインを長押しすると、ワークスペースに読み込まれます。通常は中央へドラッグして配置します。
選んだデザインに対して最適なフープが自動で仮設定されますが、実機に装着する予定のフープと一致させることが重要です。たとえば260×200mmフープを使うなら、画面のフープサイズも260×200mmに変更します。物理フープと画面設定を一致させることで、誤装着やエラーを防げます。


プロのコツ
- デザインは「中央配置→微調整」の順が効率的。移動・回転・サイズ変更後、必要なら「元に戻す」で原点回帰できます。
- 画面でのフープ選択は早めに。後からの変更よりも、先に整えておくと他の工程がスムーズになります。
H3: デザイン操作:移動・拡大縮小・回転・反転 画面上でドラッグして移動、つまむ操作でサイズ変更、上辺を持って回転など、直感的に編集できます。長押しメニューから、複製や削除、ミラー(反転)も可能。迷ったら「Undo(取り消し)」で即座に戻せます。

補足ノート
- 動画ではA-059のペイズリーを例に、3色で構成された比較的軽めのステッチ数のデザインを採用。ステッチアウトの所要時間は各色ブロックの見積り(例:3分、4分、2分)で把握できます。
H2: ステッチアウト準備:フープ・スレッド・設定 「Go」を押すと、刺繍前のレビュー画面に切り替わります。スロートプレート(シングルホール)、フープ、押えが正しく認識されているかを確認し、緑の「Continue」で進みましょう。

H3: 正しいフープ取り付け 画面に「Attach Hoop(フープを取り付けて)」と表示されたら、いよいよフープを刺繍腕に装着します。フープ側のブラケットを、刺繍腕の銀色の上部と灰色の下部の間にまっすぐスライドし、ためらわずにしっかり押し込みます。決め手は「カチッ」というクリック音。これがロック完了の合図です。


注意
- 取り付け時にリリースレバーを押さないこと。クリック音が出ず、不完全装着の原因になります。
- 取り付け後、ぐらつきがないか軽く確認しましょう。
H3: 刺繍成功のための糸通し 押えを上げ、右手で糸を軽く張りながら、テンションディスクに確実に収まるよう「フロス(糸を引っかける)」動作を加えます。自動針穴糸通しを使ったら、その後は触れずにそのまま。緑のチェックで準備完了を確認します。

クイックチェック
- テンションディスクに糸がしっかり入っているか(フロス済み?)
- 針穴糸通し後の糸端は、押えの下あたりで無理に引っ張らない
参考情報
- 画面の色ブロックリストで、現在ステッチ中の領域だけが強調表示され、他はグレーアウトされます。各ブロックの概算時間も表示されるので、色替えのタイミングや段取りが組みやすくなります。
H2: 刺繍プロセス:開始から完了まで 準備が整ったら、再生アイコンの「Start」ボタンでステッチを開始。画面にはステッチカウントが進行表示されます。縫い進めながら、上面に白い下糸が出ていないかをチェックしましょう。もし白い下糸が見える場合は、上糸テンションを基準値50からマイナス方向に下げて調整します。


プロのコツ
- 上面に白い下糸が見える=上糸が強すぎのサイン。段階的に弱め、見えなくなるポイントを探ります。
- ステッチの種類(サテンや直線の密度)によって見え方は変わるため、背面の配分も合わせて確認を。
色替えはシンプルです。1色目が終わると上糸が自動カットされ、色替えを促す表示が出ます。緑のチェックに触れずとも、旧糸を外して新色を掛け、再度「Start」を押すだけで次のブロックへ進行します。単色で刺繍したい場合は、画面の色指示と異なる色を選んでも問題ありません。
この工程のミスを防ぐメモ
- 色替え前にチェックボタンを押さなくてもOK。糸を替えて、そのまま「Start」で続行可能です。
H2: 仕上げ後のチェックとベストプラクティス 刺繍が完了すると「Your embroidery is finished」と表示されます。チェックを押し、左下の矢印で刺繍画面を退出。フープはリリースレバーを押し下げて手前に引き、取り外します。その後、緑のチェックで刺繍腕を最左の「パーク位置」に移動させましょう。刺繍モジュールを付けたままでも、ミシン縫いに移行できます。

仕上がりの点検
- 表:白い下糸が上に出ていないか(出ていれば上糸テンションを弱める必要あり)
- 裏:白い下糸が約1/3、上糸色が合計約2/3のバランスで見えているか(理想的なテンションの目安)

次のプロジェクトへ
- フープから生地を外し、必要に応じて余分な安定紙を処理して保管。色の組み合わせを変えれば、同じデザインでも新鮮な表情になります。
注意
- 刺繍腕の移動前にフープを外し忘れると、マシンが外すよう促します。必ず外してからパーク位置へ移動させてください。
H2: マシンの可能性を最大化する 内蔵デザインは数多く、画面上のプレビューより実際にステッチした方が数段きれいに見えます。時間を決めて複数を縫い出し、好みのパラメータを自分なりに見つけると、以降の作業がぐっと楽になります。
オンライン学習も活用を。動画で触れられている「Embroidery Essentials」オンラインコースは、同じ操作を繰り返して身に付けるスタイル。反復で操作が身体になじみ、ミスの少ない運用につながります。
プロのコツ
- デザインの色替え時間を事前に把握し、糸の順番をワークスペースに並べておくと付け替えがスムーズ。
- フロス動作(テンションディスクへの確実な掛け)をクセにすると、上糸の取り回しミスが激減します。
補遺:他機種のフープ事情を知る(参考) 本記事の手順はDesigner EPIC 2専用の解説ですが、ブランドをまたいだ「フープ選び」のリテラシーは役に立ちます。たとえば、磁気式フープは厚手素材や段差のあるアイテムで有効な場合があります。ただし、対応可否や推奨アクセサリーは機種・メーカーで異なります。導入の際は、必ずお使いの機種に適合する純正/対応品かを確認してください。
- Husqvarnaユーザーの参考語彙:husqvarna 磁気 刺繍枠(対応可否は機種ごとに異なります)
- Viking系の表記例:刺繍枠 for husqvarna viking(互換やサイズは必ず事前確認)
- 一般名詞としての磁気フープ:磁気 刺繍枠(強力マグネットの取扱いに注意)
- Brother系の大型フレーム例:brother magnetic フレーム(型番適合を要確認)
- Bernina向けの呼称例:bernina 磁気 刺繍枠(公式の適合表に従う)
- Janome向けの表記例:磁気 刺繍枠 for janome(モデル番号別に互換性が変わります)
- DIMEの汎用カテゴリ:dime 磁気 刺繍枠(対応機種リストの精査を)
上記は用語の例示であり、本機(Designer EPIC 2)における具体的な適合や使用可否は本動画では明示されていません。導入前に必ず正規情報でご確認ください。
コメントから 今回は公開コメントはありませんでした。皆さまの疑問や気づきをぜひコメントでお寄せください。記事も随時アップデートしていきます。
トラブルシューティング早見
- フープが装着できない:しっかり奥まで押し込んでいますか?「カチッ」と音がするまで前進させます。リリースレバーは押さないでください。
- 上面に白い下糸が見える:上糸テンションを50からマイナス方向へ段階的に下げる。背面の糸配分(白1/3、上糸2/3)も確認。
- 刺繍腕が動かない:フープが付いたままではパーク位置に戻りません。「Please remove hoop」の表示に従ってフープを外してから進みます。
ケーススタディ:3色ペイズリー 今回は3色構成のペイズリーを採用。色ブロックごとに未縫製部分がグレーアウトされ、現在の進捗が直感的に把握できます。1色目→2色目→3色目の順に、各ブロックの所要時間を踏まえながら糸替えすれば、ミスなくテンポよく進行できます。
仕上げの目安と合格ライン
- 上糸がフラットに横たわり、不要な下糸のはみ出しがない。
- 裏面で白い下糸が中央に細く見え、左右に上糸色が分布するバランス(合計2/3)。これはサテンステッチの中央部で特に確認しやすいポイントです。
次の一歩 デザインや糸色を変えて再挑戦しましょう。内蔵デザインは多彩で、実際に縫い出すことで画面よりも美しい発色と質感が得られます。反復が、最速の上達法です。
