Table of Contents
- はじめに:切らずに“パチッ”と抜けるパッチづくり
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動画を見る:How We Make Patches - Embroidery Tutorial(Jia & Stitch Designs)
刺繍パッチを切らずに「パチッ」と抜く。作業台に残るのは、きれいな縁と満足感だけ。このチュートリアルは、そのための“重ね方”と“縁取り”にすべてを注ぎます。
従来の厚紙切りや熱カットに頼らず、ミシンが自らミシン目を刻む。高密度サテン縁取りの威力を、最初から最後まで追っていきましょう。
学べること
- 多層下準備(厚手ティアウェイ/プラスチックシート/水溶性メッシュ/水溶性フィルム)の正しい役割と並べ方
- デザインの複製とカラーソートで、糸替えを最小化する効率設計
- サテン縁取りで“ミシン目”を作り、切らずにポップアウトする仕組み
- バリカンでジャンプステッチを一掃する後処理ハック
- Heat and Bondを300度で15〜20秒、冷却後に剥離する仕上げ
はじめに:切らずに“パチッ”と抜けるパッチづくり 刺繍パッチを量産する現場で最大のストレスは、縁のカットと後処理。本編では素材選定からデータ準備、フープセット、縁取り、分離、接着バック付与までを一貫して解説。最終縁取りのステップで、層ごとに“切れ目”が入り、指で押すだけで離れる仕組みを作ります。mighty hoop embroidery
必要な材料:ポップアウトを可能にする4層 まず用意するのは、以下の4種(いずれも動画内で実演)。 - プラスチックシート(約6ミル厚)。伸びずに安定し、縁取りの針がクリーンに貫通する基盤です。

- とても厚いティアウェイ安定紙。全体の土台になり、最後に気持ちよく剥がせます。

- 水溶性メッシュ(布感のあるタイプ)。縫製を支えながら、後で水で溶かしてエッジを整えます。

- 水溶性フィルム(トップ用)。最終のサテン縁取り前に上に被せ、縁の沈み込みを防止します。
プロのコツ
- フィルムとメッシュは役割が別。下にメッシュ、上にはフィルム。両方使うから、縁が沈まず、裏もほつれにくい仕上がりに。
- プラ板は“切るため”ではなく“貫通させるため”。高密度サテンが周囲をミシン目状にしてくれます。
注意
- ヒートプレスは高温。手袋・耐熱シートを使い、設置面にも注意しましょう。
- ライターでの糸焼きは軽く一瞬だけ。焼き過ぎは変色や縮みの原因になります。
ステップ1:データ準備とカラーソート 動画では、アーカンソー州の形をしたパッチを例に使用。編集ソフト上でデザインを複製して面付けし、糸替えをまとめる「カラーソート」を実施します。これで同色をまとめて連続縫いでき、停止回数と段取り替えを削減。

クイックチェック
- デザインには“高密度サテン縁取り”が含まれているか(最終のポップアウトの鍵)。
- 面付けはフープ内に過不足なく収まっているか。
- カラーソート後、色順が意図通りか。
コメントから
- 「どのデジタイザを使っているか?」という質問がありましたが、動画内では特定のソフト名は示されていません(未回答)。
ステップ2:多層フープのセットアップ 順番が命です。動画の通りに重ねましょう。 1) 厚手ティアウェイ(最下層) 2) プラスチックシート(中層) 3) 水溶性メッシュ(上層) この3層をフープでしっかり固定します。

プロのコツ
- フープは面圧が均一になるよう中央から外周へ。たわみは縫いズレのもと。
- 8x9インチのフープを使った例が紹介されています。機種によりフープ寸法は異なるため、手持ちのサイズに合わせて面付けを調整しましょう。8x9 mighty hoop
注意
- フープ内で層が滑らないよう、極端に強く引っ張らない。プラ板の波打ちも禁物です。
ステップ3:刺繍と高密度サテン縁取り まずは本体配色を縫い進め、最終の“縁取り”前に重要なひと手間。 - 仕上げ直前、フープの上に水溶性フィルムを一枚載せる(トップ用)。これでサテンが沈まず、艶がそろいます。


- そして高密度の白いサテン縁取りを実行。針が集中して上下することで、プラ板とメッシュ、ティアウェイにミシン目が形成されます。

クイックチェック
- トップのフィルムは端まで覆えているか。
- サテンの密度は十分か(低密度だとポップアウトが固くなる)。
プロのコツ
- 筐体やフープの磁力を活かせる環境なら、安定した押さえが効きやすいです。例えばmighty hoopのような磁力固定タイプは、多層物でも均一なテンションを得やすいのが利点。
ステップ4:後処理の効率ワザ 縫い終えたら、トップの水溶性フィルムを軽く霧吹きして溶かし、拭き取ります。

裏面に返し、ジャンプステッチや裏糸の処理は“電動バリカン”で面を撫でるように。ハサミよりも早く、面均しも同時にできます。

プロのコツ
- バリカンは“押し付けず、軽く滑らせる”のが毛羽立たせないコツ。刃は常に清潔に。
コメントから
- 「バリカンのブランドは?」という声がありましたが、銘柄は動画中で特定されていません(未回答)。
ステップ5:分離(ポップアウト) フープから外し、厚手ティアウェイを後ろからベリッと剥がします。

続いてプラスチックシートを剥ぎ、パッチを指で押して“ポンッ”と抜きます。切り出し不要の気持ち良さがここに。

クイックチェック
- 抜いた縁に糸カスやフィルム残りがないか。
- 硬い箇所は、サテン密度や層の重なりを次回調整。
仕上げのクリーンアップ ソロパッチにしてから、縁を軽く水で湿らせ、指でこすってメッシュの残りを溶かします。乾燥後、縁の遊び糸はライターで素早く炙って除去。

注意
- ライターは一瞬だけ。熱を当てすぎるとステッチや生地にダメージが残ります。
ステップ5:Heat and Bondで接着バックを付与 - Heat and Bondのシートをカットし、ザラザラ面(糊面)にパッチの表側を下向きに並べます。

- 保護シートで覆い、ヒートプレスは300度で15〜20秒。冷却後、剥離紙をはがせばアイロン接着可能なバックが完成。

プロのコツ
- プレス後は“完全に冷ます”こと。糊が落ち着いてから剥離すると、転写ムラや糊の糸引きを防げます。
コメントから
- 「Ultraでも保持力が不安」という声に対し、投稿者から“より厚く強力な別銘柄”への切替の示唆がありました(動画外の体験談)。
- 「背面に接着剤をどう付ける?」への回答として、本編のHeat and Bond適用手順(熱圧着→冷却→剥離)が案内されています。
仕上がりと品質チェック
- 縁:サテンのステップ幅と密度が均一か。押し抜いたエッジに“毛羽”がないか。
- 表面:トップのフィルムのおかげでステッチが埋もれず、光沢がそろっているか。
- 裏面:ジャンプステッチの刈り残しがないか。
トラブルシューティングとよくある質問 Q. なぜプラスチックシートを使うの? A. 伸びずに安定し、高密度サテン縁取りの針がクリーンに貫通して“ミシン目”を作れるから。だから切らずにポップアウトできます。
Q. フィルムとメッシュ、どちらか一方でいい? A. 役割が違います。メッシュは下支えと後処理のしやすさ、フィルムはトップの沈み込み防止。両方の相乗効果で縁が美しく。
Q. ツイルを下地に使える? A. コメントには「同じ手順でOK」「大きいパッチにも可能」との回答がありました。生地厚でテンションが変わるので、試し縫いでサテン密度の微調整を。
Q. 接着はアイロンでも可能? A. 可能です。動画ではヒートプレス(300度/15〜20秒)での例を紹介しています。アイロンの場合も、温度と圧を安定させるため、当て布と十分な冷却が鍵です。mighty hoops for embroidery
Q. どのフープが適している? A. 多層をしっかり保持できる磁力タイプは便利です。ワークサイズや配置に応じて選択を。参考までに、動画では8×9インチの磁力フープが使われています。magnetic mighty hoop
現場メモ:運用効率をさらに上げるには
- 面付けの最適化:配色の塊と押さえ位置、糸替え回数のバランスで最大効率を狙う。
- 後処理の一括化:バリカンで裏面を“面で刈る”手つきに慣れると時間が一気に短縮。
- 縁取りの実験:サテンの幅と密度を少しずつ変え、最小密度で確実に“抜ける”ポイントを見つける。mighty hoop sizes
ちょい足しTIP:ツール選び
- フープ:多層でもテンションを均一に保ちやすい磁気タイプは、再現性に優れます。mighty hoops
- フィルム:厚みが足りないと押さえが効かず縁が沈む。迷ったらやや厚めから試す。
- フレーム運用:作図ソフトの面付けテンプレートを作り、機種ごとに保存しておくと段取りが速い。mighty hoop
まとめ ・4層(ティアウェイ/プラ板/メッシュ/トップフィルム)で縫製環境を整え、 ・高密度サテンで“ミシン目”を刻み、 ・バリカンと水でクリーンアップ、 ・Heat and Bondを正しく熱圧着——。 この一連で、切らずに抜け、縁がきれいなプロ仕様パッチが安定して量産できます。試作→微調整→記録を繰り返して、自分の環境での最適値を掴みましょう。mighty hoop 5.5
