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動画を見る:『HOW TO MAKE IRON-ON PATCHES』(JaNick)
自分の刺繍を、アイロンで貼れる丈夫なワッペンに。そんな夢を、初心者でも叶えられるのがこの動画のすごさ。Brother PE 800を使って、デザインの選定から仕上げまでを一気に駆け抜けます。

このガイドでは、動画の流れを日本語で丁寧にトレースし、つまづきやすいポイント、作業を何倍も楽にする工夫、そして失敗回避の要点をまとめました。
学べること
- デジタル刺繍デザインの見分け方(塗りつぶし・アウトラインの重要性)
- Brother PE 800へのデザイン転送と複数配置のやり方
- 上糸・ボビンの正しい準備、糸通しの落とし穴
- フーピングと仮止めスプレーで“太鼓張り”にするコツ
- Heat and Bond Ultra Holdで縫い付け不要のアイロン接着化
最初に知っておきたい道具と材料 刺繍をワッペンにするには、ミシンとPC、そして少しの消耗品があれば十分。動画で使われているのはBrother PE 800とその付属品、PCとフラッシュドライブ、刺繍ばさみ、アイロン、アイロン台。材料はブラックフェルト、仮止め用の504スプレー、Brothreadの刺繍糸、ティアアウェイ(はがせる)安定紙、プレワウンドボビン(白推奨)、プレスクロス(当て布)。
ポイントは“フェルトはほつれにくく安定していて、刺繍がきれいに乗る”こと。パッチ向きの素材です。なお、特定の温度や設定値は動画では明示されていないため、アイロンは高温・強めの圧で20秒を目安に行います(詳細温度は機器に従って調整)。
関連トピックとして、Brother機の拡張アクセサリを検討する方もいます。例えばbrother 刺繍ミシンのフープやサイズ互換などは機種ごとに異なるため、購入前に仕様を確認しましょう(本記事ではPE 800の実演に限定)。
デジタル刺繍デザインの入手と準備 Etsyなどで「embroidery designs」と検索し、目的のモチーフ名を組み合わせて探します。ここで重要なのは“塗りつぶしステッチ”と“アウトライン”があるデザインを選ぶこと。動画ではスマイリーフェイスの例で、パッチに向くデザインの見分け方を示しています。

デザイン購入後はZIPを開き、Brother PE 800で使えるPES形式を取り出します。PCにフラッシュドライブを挿して、PESファイルをドラッグ&ドロップ。完了したら安全に取り外します。

プロのコツ:同じデザインを複数作るなら、デザイン選びの時点で“カットしやすい輪郭”や“色数”も意識。少ない色数ほど色替え回数が減り、仕上がりが安定します。
さらに、サイズを考える場面ではbrother pe800 刺繍枠 sizeという観点も有益です。刺繍フィールド内に複数個レイアウトできれば、作業効率が一気に上がります。
刺繍ミシンのセットアップとスレッド準備 フラッシュドライブをミシンへ挿入し、電源を入れてディスプレイからUSBアイコン→デザインを選択→Set。Moveで位置を調整し、Addで同一デザインを複数追加して一度に刺繍できるように配置します。

上糸は、ディスプレイに表示される最初の色(例:206)に合わせ、スプールをホルダーへセット。ホルダーキャップで固定し、ミシンに記された番号順にガイドへ通します。テンションを指先で感じながら“銀色のパーツ”を確実に通過させ、最後に針穴へ。自動糸通し機能が合わない場合は、先端をきれいにカットし、手で前から後ろへ通します。

注意:動画内で作者が共有している“致命的になり得たミス”は、針穴直前の最終ガイドから糸が外れていたこと。ガイドから外れると糸調子が崩れ、作品を傷めるリスクがあります。針穴へ通した直後に、糸が最後のガイドにも掛かっているか必ず再確認しましょう。

ボビンは白のプレワウンド(あらかじめ巻かれた)タイプを推奨。ボビンカバーを開け、“糸が左に垂れるP字”の向きでセット。内部の樹脂ガイドへ糸を絡めてカットし、カバーをパチンと閉じます。毎回の巻き直しが不要になり、作業が止まりません。

補足:オートスレッダーは押え金を下ろした状態で機能する、という視聴者コメントも参考になります(動画内での詳細な温度や数値設定は示されていません)。
周辺アクセサリの検討時、磁気フレーム系への関心も高まっています。対応可否は機種やメーカーで差があるため、例えば磁気 刺繍枠 for brother pe800のような表記があっても、必ず公式互換情報を確認してください。
フーピングの基本:安定紙とフェルト ティアアウェイ安定紙を内枠に置き、外枠でしっかり押さえ、ネジを右に締め込んで“太鼓張り”に。次に、仮止めスプレーを1フィートほど離して均一に吹き、ブラックフェルトをピタッと貼ります(スプレーは箱や新聞紙の上で行い、作業台を汚さないこと)。

フェルトはシワや空気を残さないよう、中央から外へ撫でて密着させます。そのままフープをミシンへ。フェルトはほつれにくく、パッチの切り抜きが簡単になるのが利点です。

関連トピック:磁気フープを使ったフーピングについての情報を探している方は多いですが、本動画は通常フープでの手順です。磁気系を検討する場合はsnap hoop monster for brotherのような製品名称が流通している一方、互換・保証の観点で必ずメーカー情報を確認してください。
効率よく刺繍する:配色切り替えのコツ フープを押え金の下に入れ、2つの溝を機側の支点に合わせて同時にグッと押し込み、カチッと固定。押え金を下ろし、スタートボタンで刺繍開始。最初の色を刺繍したら、ディスプレイの±ボタンで“スレッド(色)ジャンプ”し、同色部分をまとめて縫っていくのが効率化のキモです。

たとえば、黄色の同部分をすべて終えたら、次は赤、次は緑…という順で、色替え回数を最小化。これによりスプール交換の手間と時間を削減し、ムダな糸切れリスクも減らせます。

動画では、最初に金色パートを全面に刺繍→赤→緑と進め、4つのピースサインをバッチ処理。配色ジャンプの“押し過ぎ/足りない”を防ぐには、画面表示の配色順を逐一確認するのが安全です。

なお、Brother機に関する話題としてbrother embroidery 磁気 刺繍枠やdime 磁気 刺繍枠 for brotherに興味を持つ方もいますが、こうしたアクセサリは本動画の範囲外。導入時は必ず機種対応表とメーカー推奨手順を参照してください。
刺繍をワッペン化:カットとアイロン接着 刺繍が終わったらフープを外し、フェルトから作品を取り出します。刺繍ばさみ(大きいカーブ、小さいカーブ、ストレートの3種など)を使い分けて、アウトラインに沿って丁寧にカット。

ここで重要なのは“刺繍を傷つけない距離感”を保つことと、“カーブに合わせてハサミを回す”こと。刃先を細かく進めるより、布やハサミの向きを滑らかに変えると、エッジが綺麗に出ます。
つぎに、Heat and Bond Ultra Holdを用いてアイロン接着化します。ザラザラした面が接着剤、反対が紙。パッチを接着剤面に置き、余白が出過ぎないように周囲を軽くカットしてから、アイロン台で当て布を重ねて“パッチサンド”。高温で20秒しっかり押さえます(数値は動画に明記なし)。

冷ましてから裏返し、刺繍面側にも当て布をした上で、もう一度20秒プレス。完全に冷えたら紙がしっかり付いた状態になります。最後に(糊残りで布切りばさみを傷めないため)布用ではないハサミで最終形状をトリム。これで、裏面に紙を残したアイロン接着ワッペンが完成します。

装着は、貼りたいアイテム(バッグ、ジャケット、シャツなど)に紙をはがした接着面を当て、当て布越しに再度しっかりプレスするだけ。仕上がり後の洗濯や摩耗への具体的な耐性は動画では触れられていませんが、しっかり圧と時間をかけるのがポイントです。
なお、他社機のフープ話題として磁気 刺繍枠 for berninaやbaby lock 磁気 刺繍枠などの検索語も見かけます。アクセサリの適合はメーカーと機種依存のため、導入時は公式情報を最優先してください。
クイックチェック
- PESファイルをフラッシュドライブに入れ、ミシンで表示・選択できたか?
- 同一デザインを“Add”で複数配置できたか?(画面の位置合わせも確認)
- 上糸は各ガイドを通り、最終ガイドから外れていないか?
- ボビンは“左落ちP字”で正しく装着し、ガイドに掛かっているか?
- フェルトは太鼓張りでシワゼロ? 仮止めスプレーは均一か?
- Heat and Bondはザラ面が刺繍側に当たっているか? 前後20秒ずつプレスしたか?
プロのコツ
- バッチ処理:±ボタンで色をジャンプし、同色をまとめて刺繍。色替えの手を減らすだけで時間短縮に。
- カット術:大/小のカーブばさみを使い分け、ハサミではなく“素材の向き”を回すとエッジがきれい。
- 位置取り:Moveで余白を攻め、できるだけ多くのパッチを1フープ内に配置。材料と時間を節約。
- 接着強化:一度冷ましてから裏面もプレス。熱と圧は“時間×面”で効かせる。
- ワークスペース保護:スプレー糊は必ず箱や新聞紙の上。ベタつきは作業効率を大きく落とします。
注意
- 糸通しは“最終ガイド外れ”に要注意。外れると糸調子が崩れ、刺繍が乱れます。
- 仮止めスプレーは床・机に付着させない。除去が難しく、ほこりが付いて不衛生。
- 接着後のカットは布用ハサミ厳禁。紙と糊で刃を痛めます。
- 機器の温度や秒数の具体的数値は動画で明記なし。各機器の推奨値を確認のうえ、安全に作業を。
コメントから
- “全部の疑問が解けました!”という声。丁寧なチャプター構成が初心者の背中を押しています。
- “致命的になり得たミスは何?”という質問には、最終ガイド外れが原因と作者が補足。糸道の再確認が重要です。
- “複数配置や色ジャンプが使えるとは知らなかった!”という驚きの声。バッチ処理で効率化できるのは本動画の大きな学び。
- “オートスレッダーは押え金を下ろせば動く”という視聴者Tipsも有益。状況に応じて手動通しと併用しましょう。
周辺話題メモ:機種ごとのフープ互換や磁気フレームについては、磁気 刺繍枠 for brotherやbrother 磁気 刺繍枠などの検索語が目に入りますが、導入前に必ず公式の対応表を確認し、自己責任での改造・流用は避けてください。
