目次
自立式パンプキンに必要な材料
自立式の3D作品は、完成品だけを見ると「簡単そう」に見えがちです。ところが実際は、ウォッシュアウェイ系スタビライザーの積層、硬い芯材、表裏の布を“ズレなく”重ねたまま高速で縫い切る、かなり設計寄りの工程です。ここが崩れると、サテンの縁が波打つ・角が欠ける・組み立てで合わない、といった不具合が連鎖します。
このプロジェクト(OESD Design Collection ID 12942)は、綿を詰めて形を作るタイプではありません。まず平らで硬いパネルを枠内で作り、最後に刺繍で作られた「ボタンネット(ループ)」と「アイレット(穴かがり)」で噛み合わせ、立体形状にロックしていきます。

作るもの(どこが特殊?)
複数のパンプキンセグメントを、1枚ずつ“構造パネル”として刺繍します。刺繍後にスタビライザーを水で溶かし、乾燥→プレスで平面精度を戻してから、パネル同士を連結して自立形状にします。
重要なのは 「一時的な剛性」と「恒久的な剛性」 の使い分けです。刺繍中はスタビライザーがテンション(張り)を作り、縫いズレやシワを抑えます。完成後はOESD Fiber Formが芯として残り、長期的に立体を支えます。
動画内で使用されている道具・消耗材
機材/ツール
- 単針刺繍機(多針刺繍機なら色替えが速く効率的)
- オーバル刺繍枠(標準5x7以上。デザインサイズに合わせる)
- ミニアイロン(小さな型紙の圧着に便利)
- 刺繍はさみ(ダブルカーブが取り回しに有利)
- アップリケはさみ(ダックビル形状だと布を守りやすい)
- ロータリーカッター+カッターマット
- OESD Perfect Punch Tool(または先のきれいな目打ち)
- OESDボタンクリップ(またはワニ口クリップ/止血鉗子)
消耗材/材料
- OESD StabilStick Cutaway(粘着付き)
- OESD BadgeMaster Washaway(厚手フィルム)
- OESD AquaMesh Washaway(メッシュ)
- OESD Applique Fuse and Fix
- OESD Fiber Form(芯材)
- OESD Expert Embroidery Tape(テアアウェイ/ウォッシュアウェイ)
- オレンジ系の凹凸ある布(キルト綿/バティックなど)
- 黒布(ヘタ/フタ用)

補足:このスタビライザー積層が効く理由
動画では、枠に BadgeMasterを上、AquaMeshを下 に重ねています。「なぜウォッシュアウェイを2種類?」と迷いやすいポイントです。
ここでは、AquaMeshが“繊維の骨格”として縫い沈みや引きつれを抑え、BadgeMasterが“板のような剛性”でサテン縁をシャープに支えます。自立パーツがすすぎ後に反る/ねじれる場合、刺繍中の剛性が足りず、縫い形成の時点で形が崩れていることが多いです。
手がボトルネックになったら(作業量が増えた時の考え方)
「パンプキンパッチ」のようにパネルを何枚も作る場合、遅くなるのは刺繍機ではなく“枠張り”です。厚いスタビライザーを何度も枠に張る作業は疲労が出やすく、テンションが甘くなって滑り→ズレの原因になります。ここで 刺繍ミシン 用 枠入れ は単なる基本動作ではなく、作業設計そのものになります。
- こうなったら見直し: パネルを量産し始めて、枠張り回数が増えた/手首が疲れる/同じ張りが再現できない。
- 判断基準: 張ったスタビライザーを指で軽く叩いて、はっきりした「コン」という張り音が出ないなら緩い可能性。
- 対策の方向性:
- レベル1: ネジ締め時に滑るなら、滑り止めシートでグリップを補助。
- レベル2: マグネット刺繍枠の導入。内枠/外枠の摩擦で引きずらずに固定しやすく、毎回のテンションを揃えやすいので、パネルの寸法差や作業負担を減らせます。
布とスタビライザーの下準備
この作品は「スタートを押す前」に勝負が決まります。布の貼りが甘い、Fiber Formの型が雑、枠内のスタビライザーが“スポンジ状”だと、後工程でズレとサテンの乱れを回収できません。

手順1 — オレンジ布にStabilStick Cutawayを貼る
動画の動き: OESD StabilStick Cutawayの剥離紙をはがし、凹凸のあるオレンジ布の裏にしっかり貼り付けます(複数枚作成)。
チェックポイント
- 見た目: 布が波打たず、フラットに見えること。
- 触感: 手のひらで強めになで、気泡や段差があれば一度はがして貼り直す(段差=後でシワになりやすい)。
この状態がゴール
- StabilStickで裏打ちされた布が複数枚でき、やや“厚紙っぽい”張りが出て、アップリケ時に布端が暴れにくくなります。
手順2 — Fiber Formの型を作る(圧着→冷ます→切る)
動画の動き: Applique Fuse and Fix用紙にテンプレートを印刷し、ミニアイロンでOESD Fiber Formに圧着。冷めたら黒い実線に沿ってカットします。

チェックポイント
- 温度/タイミング: 完全に冷めてから切る(温かいと接着がズレやすい)。
- 切り口: 角や段差がないこと。切り口がギザつくと、サテンが縁をきれいに包み切れません。
この状態がゴール
- 位置合わせ縫い(配置線)と同形状の、精度の高いFiber Formパーツ。
注意: Fiber Formは硬く、曲線カットは力が要ります。はさみを無理にねじらず、素材側を回して曲線を作ると刃先が安定し、手元も安全です。
見落としがちな準備(原因不明の失敗を減らす)
動画は材料中心ですが、現場では“見えない変数”が失敗の大半を作ります。
- 針: 粘着・芯材・ウォッシュアウェイの多層を貫通するので、針は新しいものを推奨(番手は作品と糸に合わせて)。針先が荒れると粘着を引きずって糸切れが出やすくなります。
- 糸道: StabilStickの粘着粉が出るとテンションが不安定になりがち。違和感があれば糸道を点検します。
- はさみ: ダブルカーブのアップリケはさみは作業性に直結します。直刃だと角度が付きやすく、スタビライザーを切るリスクが上がります。
- テープ: テープを都度ちぎると手が止まるので、あらかじめ短冊を用意しておくとズレを抑えやすいです。
準備チェックリスト(枠張り前)
- オレンジ布はStabilStick Cutawayで裏打ちし、気泡なくフラット。
- Fiber Formは圧着→完全冷却→ライン通りに正確にカット。
- トリミング用はさみが手元にあり、刃先が良好。
- 刺繍テープ短冊を事前に用意。
- 刺繍枠のリングを清掃(粘着残りは滑りの原因)。
刺繍工程:手順どおりに進める
ここは流れが命です:スタビライザーを枠張り → 配置縫い → Fiber Form配置 → 表布 → 裏布 → タックダウン → トリミング → 最終サテン。

手順3 — スタビライザーを枠張り(BadgeMasterを上、AquaMeshを下)
動画の動き: BadgeMaster 1枚+AquaMesh 1枚を重ねて刺繍枠に張り、配置縫いをスタビライザー上に走らせます。
チェックポイント
- 重ね順: 上=BadgeMaster(フィルム)、下=AquaMesh(メッシュ)。
- 音: 指で叩くと“太鼓”のように張りがある。
- 押し返し: 中央を押してもすぐ戻る(ダルい感じが残らない)。
この状態がゴール
- 透明で安定した土台。配置縫いでスタビライザーが波打たない。

手順4 — 配置線の内側にFiber Formを置く
動画の動き: Perfect Punch Toolで台紙にスジを入れて剥がし、粘着面を出したFiber Formを配置線の内側に置いて指で圧着します。

チェックポイント
- 位置: Fiber Formは縫い線の“内側”。線にかぶると最終サテンが段差になり、縁が汚く見えます。
- 圧着: 特に先端やカーブ部分をしっかり押さえる。
この状態がゴール
- 芯材がズレない状態で固定される。
ズレ防止の考え方: 置き間違えたらすぐ剥がして修正します。Applique Fuse and Fixは位置調整が可能なので、ここで妥協しないのが後工程の品質に直結します。
手順5 — 表側のオレンジ布を置き、端をテープ固定
動画の動き: 準備したオレンジ布(StabilStick側を下)をFiber Form全体が隠れるようにかぶせ、刺繍テープで端をスタビライザーに固定します。

チェックポイント
- かぶせ量: 全周でFiber Formより十分大きく(縫い代が足りないとタックダウンで外れます)。
- テンション: 引っ張らず、置いてならす。引っ張ると位置合わせが狂いやすい。
- テープ位置: 縫い経路に入れない(針がテープを縫うと糸切れ・針折れの原因)。
この状態がゴール
- タックダウン中に表布が動かない。
手順6 — 枠を裏返し、裏側にも布を置いてテープ固定
動画の動き: 枠から外さずに刺繍機から外し、裏返して、裏面の輪郭位置にもう1枚の布を置き、テープで固定します。
チェックポイント
- 固定力: 裏返した時に重力でズレない長さのテープを使う。
- 段差: テープ端が布の下に巻き込まれて盛り上がっていないか確認。
この状態がゴール
- スタビライザー+Fiber Formが表裏布に挟まれた“サンドイッチ”が完成。
手順7 — カットライン/タックダウン→テープを外してトリミング(表裏)
動画の動き: 「Cut Line and Tackdown」を縫ったら枠を外し、テープを外して、縫い線ギリギリまで余分な布をダブルカーブのはさみでカット。表を切ったら裏返して裏側も同様に切ります。


チェックポイント
- 動かし方: はさみのカーブをスタビライザー面に沿わせ、刻まず“滑らせる”と安全。
- 切り代: 縫い線から1〜2mm程度を目安に。遠いとサテンが包み切れず毛羽が出る/近すぎるとタックダウン糸を切って崩壊します。
この状態がゴール
- 形に沿ったきれいな布端ができ、最終サテンで完全に包める。
注意: ここが最大の事故ポイントです。スタビライザーを切らないこと。ウォッシュアウェイを切るとテンションが抜け、最終縁が歪みます。焦らず、表→裏の順で確実に。
手順8 — 最終サテンと顔パーツ、ボタンネットを縫う
動画の動き: 枠を刺繍機に戻し、最終サテンの縁取り、目口などのディテール、組み立て用のボタンネット(ループ)を縫います。

チェックポイント
- 縁の被り: 縫い始めを観察し、トリミング端が見える(毛羽が出る)箇所があれば、その部分だけ一度止めて細かいはさみで追い切り。
- ボタンネット: ループがしっかり形成されていること(ここが弱いと組み立てで保持できません)。
この状態がゴール
- スタビライザーの中に、完成パネルがきれいに“浮いた”状態で仕上がる。
段取りでやり直しを防ぐ(再現性)
パネルを10〜20枚作ると、テンション差がそのまま寸法差になります。1枚だけ緩い枠張りだと、そのパネルだけ微妙に縮み、組み立てで丸くならない原因になります。そこで ミシン刺繍 用 枠固定台 を使うと、毎回同じ力のかけ方で枠張りしやすく、揃いが出ます。
小規模事業や販売向けに量産する場合は、hooping station とマグネット枠を組み合わせると、枠張り担当とトリミング担当で分業しやすく、刺繍機の待ち時間を減らせます。
パネルごとのセットアップチェックリスト(スタート前)
- BadgeMaster(上)+AquaMesh(下)で枠張りし、十分な張り。
- 配置縫いで波打ちがない。
- Fiber Formは縫い線の内側に収まっている。
- 表布は十分にかぶせ、テープは縫い経路外。
- 裏布は重力でズレない固定(裏返しチェック)。
- 最終サテンの色糸が正しい。
すすぎとプレス(仕上げ工程)
刺繍が終わっても“設計”は続きます。ウォッシュアウェイの処理が、パネルの平面精度と最終形状を決めます。
手順9 — スタビライザーを溶かす(すすぎ)→完全乾燥
動画の動き: 周囲のスタビライザーを大まかに切り落とし、ぬるま湯の流水ですすいで溶かします。

チェックポイント
- 触感: 端がヌルヌルするなら溶け残りが多い。もう少しすすぐ。少し“ザラッ”とする程度で止めると、わずかな残りが張りに寄与する場合があります。
- 扱い: 雑巾のように絞らない。タオルで挟んで押さえるように水気を取る。
この状態がゴール
- 濡れて柔らかいが、乱暴に扱って歪ませていないパネル。
手順10 — 裏から押し当てプレス(滑らせない)
動画の動き: 乾燥後、表を下にして当て布(またはマット/タオル)上で、裏からしっかりプレスします。
チェックポイント
- 乾燥: 完全乾燥を確認してから。湿ったままの高温は風合い変化の原因になります。
- 動作: 「押す(上下)」で行い、「滑らせる(アイロンがけ)」は避ける。滑らせるとサテンが伸びやすいです。
この状態がゴール
- 反りのない、硬くフラットなパネル。
仕上がり基準(“売れる”見た目の目安)
- サテン縁の太さが均一。
- 縁から布端の毛羽が出ていない。
- 目口などの角に白いスタビライザー残りが目立たない。
- テーブルに置いてガタつかない(ねじれゼロ)。
3Dパンプキンの組み立て
組み立ては縫製不要で、刺繍で作った機構(ボタンネットとアイレット)でロックします。

手順11 — セグメントをボタンネットとアイレットで連結
動画の動き: パネル同士を端合わせし、クリップ(または止血鉗子)でパネルAのボタンネットをつかみ、パネルBのアイレットへ強く引き抜いて固定します。
チェックポイント
- 力加減: しっかり座るまで引くが、アイレットを裂くほど無理はしない。
- 感触: ループが「パチッ」と収まる感覚がある。
この状態がゴール
- パネルがヒンジのようにつながり、数を増やすほど立体が形成される。
現場のコツ: 上部はボタンネットを内側に引き込むと、外観がすっきりします。
手順12 — フタ/ヘタ(ステム)パーツを組む
動画の動き: パンチツールでフタ側パーツのアイレットを開通させ、同じ要領で連結します。

チェックポイント
- 開通: スタビライザー残りで穴が貼り付いていることがあります。無理に通す前に、軽くパンチして通り道を作る。
この状態がゴール
- しっかりしたヘタができ、フタに安定して乗る。
手順13 — ゴーストを付けて最終固定
動画の動き: レースのゴーストをボタンネットで本体に取り付け、フタを載せて最後のループで固定します。

チェックポイント
- 位置: ゴーストの位置が偏らないように合わせる。
- 形: 軽く整えて、平らな面を丸くなじませる。
この状態がゴール
- 自立する立体センターピースが完成。

入門(Primer)
このガイドは、タオルなどの平面作品から一歩進み、構造物としてのアップリケを身につけたい方向けです。題材はOESDの自立式3Dジャック・オー・ランタン(Collection 12942)。
学べること:
- 異なるスタビライザーを組み合わせ、枠内で最大剛性を作る考え方。
- Fiber Form芯材を“ズレなく”固定して立体の恒久剛性を確保する手順。
- 表裏をきれいに作る「サンドイッチ」工程の要点。
- すすぎと組み立てで歪ませない扱い方。
準備(Prep)
なぜ準備が“上級”なのか
3D刺繍では、準備=品質管理です。パネルを複数枚作るため、Fiber Formのカットが1mmずれると、そのズレが全パネルに積み上がり、組み立てで閉じない・隙間が出る原因になります。
量産前提の段取りを作るなら、刺繍用 枠固定台 的な考え方(治具で位置と力を一定化する)が効きます。目視はブレますが、機械的なストッパーはブレません。
スタビライザー選定の考え方(判断フロー)
材料を無駄にしないための確認です。
開始 → 作品は自立で、全方向から見える3D組み立て?
- はい → 芯材(Fiber Formのような硬いインサート)がある?
- はい → BadgeMaster(支え)+AquaMesh(骨格) を基本に、芯材を安定させる。
- いいえ → 最大剛性が必要。BadgeMasterを2枚など、より硬いウォッシュアウェイを検討。
- いいえ →(通常のアップリケ)→ 布に合わせてメッシュ/テアアウェイを選ぶ。
準備チェックリスト(量産向け)
- StabilStickで裏打ちした布を順番に重ねて準備。
- Fiber Form型は圧着・冷却・正確カット済み。
- テープ短冊を用意(パネル1枚あたり必要分)。
- トリミングはさみの切れ味確認(端布でテスト)。
- 濡れたパネルを平らに乾かすスペースを確保。
セットアップ(Setup)
枠張りと位置合わせ
動画ではオーバル枠に“スタビライザーだけ”を枠張りし、布は浮かせて固定しています。自立系では一般的な方法で、布を枠で引っ張って枠跡(枠焼け)を作りにくい利点があります。
ただし浮かせる方式は、テンションの責任がすべてスタビライザーの枠張りに乗ります。滑れば縮み、サイズが変わります。そこで 刺繍用 枠固定台 のような枠固定台があると、外枠を安定させたまま内枠を押し込めるため、締め込み時のズレを減らせます。
マグネット固定を検討するタイミング
ネジ締めでフィルムが引きずられて波打つ(いわゆる滑り)に悩むなら、マグネット刺繍枠 は有効な選択肢です。
- こうなったら検討: つるつるしたウォッシュアウェイを太鼓張りにしたいのに、締める動作でシワが入る。
- 判断基準: 1回の枠張りに2分以上かかる/シワで張り直しが発生する。
- 考え方: マグネット刺繍枠 は磁力で真下に押さえやすく、締め込みの“ねじれ”が出にくいので、平面精度が上がり、アイレット位置の揃いにも有利です。
注意: マグネットの安全管理。 強力なネオジム磁石は指を強く挟む危険があります。ペースメーカー使用者は取り扱いに注意し、クレジットカード等の磁気媒体や機器の画面周辺にも近づけないでください。
運用(Operation)
パネル工程は動画どおりの順番で
順番を変えると芯材の固定が甘くなり、後で隠せません。
- スタビライザーを枠張り。
- 配置縫い。
- 芯材を入れる。
- 表布+テープ固定。
- 裏布+テープ固定。
- タックダウン。
- トリミング。
- 最終サテン。
パネルごとの運用チェックリスト
- 配置縫いがきれい。
- Fiber Formが線の内側に収まっている。
- 布はテープで確実に固定(裏面は重力チェック)。
- トリミングが近いが、タックダウン糸は切っていない。
- サテンが布端を完全に包んでいる。
- ボタンネットがループとして形成されている(潰れていない)。
品質チェック(Quality Checks)
すすぎ前に見るポイント
- 顔(目/口)。裏布がのぞいていないか。気になる場合はすすぎ前に確認。
- アイレット。糸絡み等で塞がっていないか。スタビライザーが硬いうちに開通させると作業しやすいです。
すすぎ→乾燥→プレス後に見るポイント
- 平面。テーブルに置いてガタつくなら、再度軽く濡らして平らにして乾かし直す。
- 透明感。ボタンネット周りがベタつく(溶け残り)なら、ぬるま湯ですすぎを追加。
組み立て前のフィット確認
全周を一気にロックする前に:
- ボタンネット/アイレットを1組だけ試す。
- きつい場合はパンチツールでアイレットを軽く整える。
- ゆるい場合は、組み立て後に固定点へ透明系の布用接着剤を少量追加する選択肢もあります。
トラブルシューティング
症状:Fiber Formがサテンから白くのぞく
- 原因候補: 型が大きい/配置が線にかぶっている。
- 対策: 次のパネルでは、Fiber Formを線の内側でわずかに小さめに調整。
- 応急処置: 布色に近い耐水性マーカーで白い縁を目立たなくする。
症状:サテン縁が毛羽立つ/モケモケする
- 原因候補: トリミングがタックダウンから遠い。
- 対策: 縫い線により近く切る。ダックビルはさみで層を守りながら切る。
- 予防: StabilStickで布をしっかり安定させ、切り口のほつれを抑える。
症状:乾燥後にパネルが反る/ねじれる
- 原因候補: 枠張りテンション差、乾燥時の歪み。
- 対策: もう一度濡らして形を整え、平らに固定して乾かし直す。
- 予防: マグネット刺繍枠 のようにテンションを揃えやすい方法、または枠張りの標準化でパネル間の差を減らす。
症状:ボタンネットを通すとアイレットが裂ける
- 原因候補: 乾いて硬い状態で無理に引いた/すすぎ不足で硬化している。
- 対策: すすぎを十分に行い、柔らかさを戻す。パンチツールでアイレットを軽く広げてから通す。
仕上がり(Results)
手順どおりに丁寧に進めれば、サテン縁がシャープで、連結が確実にロックし、長く自立するジャック・オー・ランタンが完成します。
「工作っぽさ」と「テキスタイル作品」の差は、準備と再現性に出ます。マグネット枠でテンションを揃えるにしても、トリミング精度を上げるにしても、このスキルは次の3D案件にそのまま転用できます。
