ねじり柱で編むリボンレース完全ガイド:基礎チェーンから縁編みまで

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ねじり柱で編むリボンレース完全ガイド:基礎チェーンから縁編みまで
ねじり柱で編むエレガントなリボンレースを、基礎から仕上げまで丁寧に解説します。細めのマーセライズドコットンと1mmのかぎ針で、8目の作り目から開始。5回の掛け目で長いループを引き上げ、一度に引き抜いて作るねじり柱が主役です。さらに周囲を5目のアーチでぐるりと縁編みし、必要なら各アーチに細編みを6目入れてふっくらさせます。ベルトや装飾、アイリッシュレースの要素にもぴったり。

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Table of Contents
  1. はじめに:美しいリボンレースの世界へ
  2. 道具と素材
  3. ねじり柱のコードを編む手順
  4. 縁編み(アーチ)の付け方
  5. 両側の仕上げと最終チェック
  6. クリエイティブ活用アイデア
  7. よくある質問
  8. コメントから:視聴者の声

動画を見る:How to Crochet a Beautiful Ribbon Lace with Twisted Columns(Knitted items)

装飾性の高いリボンレースが、一本のコードから立ち上がる。ねじり柱のスパイラルが光を捉え、周囲のアーチが柔らかな陰影を添えます。手順はシンプル、仕上がりはエレガント。このチュートリアルをなぞれば、あなたの小物にも“品の良い曲線”が宿ります。

Finished green ribbon lace next to a ball of green yarn and a crochet hook.
The completed green ribbon lace, showcasing its intricate twisted column design, is presented with the yarn and hook used for its creation. This image serves as a visual goal for the tutorial.

何が学べる?

  • 8目の基礎チェーンから始める円環ベースの作り方
  • 5回の掛け目で長いループを引き上げ、一度に引き抜いて作る「ねじり柱」
  • 3目の立ち上がりと作品の返し操作で、コードを好みの長さへ伸ばすコツ
  • 周囲を囲む5目アーチの縁編みと、必要に応じた細編みの充填
  • ベルトやアイリッシュレース要素など、応用シーンのアイデア

はじめに:美しいリボンレースの世界へ 動画は、ねじり柱(twisted columns)を主役にしたリボンレースを提案します。仕立ては軽やかで、コード状に伸ばすので長さの調整が容易。アイリッシュレースの要素としても、シンプルな装いのアクセントとしても映えるのが魅力です。

Close-up of the green ribbon lace held in hands, showing its detailed texture.
A close-up view of the finished lace highlights the unique texture and pattern of the twisted columns. It demonstrates the potential applications of the lace, such as a belt or decorative element.

このレースは、最初にリング状のベースを作り、そこからねじり柱を交互に積み上げていきます。作業は常に「3目の立ち上がり→返す→ねじり柱」のリズム。テンションとループの長さをそろえることが、美しさの決め手です。

A crochet hook pointing to the starting point of the lace, indicating the bottom.
The crochet hook indicates the initial point where the lace starts, clarifying the direction of knitting for the upcoming steps. This helps viewers orient themselves before beginning the project.

注意

  • 動画では用語“cape”を掛け目(yarn over)の意味で使用しています。慣れない場合は、掛け目→長いループを引き上げる、の流れを音で覚えるとスムーズです。
  • 具体的な完成寸法は提示されません。用途に合わせてコードの長さを都度確認しましょう。

道具と素材

  • かぎ針:1mm
  • 糸:マーセライズドコットン(100gで565m)
  • 作業環境:平らで明るい作業面

プロのコツ

  • 細い糸×小さなかぎ針では、ループの長さが仕上がりを直に左右します。引き上げる長いループは“揃える”を最優先に。
  • 長く編む前に10cm程度試作し、テンションを安定させてから本番へ。

ねじり柱のコードを編む手順

基礎チェーンを作る 作り目から始め、8目のくさり(エアチェーン)を作ります。ここが模様の土台。8目という数はバランスの起点で、のちのリング化とねじり柱の立ち上がりの安定に寄与します。

Hands forming the first loop of green yarn on a crochet hook.
The initial loop is carefully formed on the crochet hook, marking the very beginning of the lace. This is a fundamental step for starting any crochet project.

クイックチェック

  • くさりが正確に8目か数える
  • ねじれがないかを確認

チェーンをリングに閉じる 8目のチェーンの端と端を引き抜き編み(スリップステッチ)でつなぎ、歪みのないリングを作ります。ここから柱が育つ“庭”が整いました。

A chain of eight green air loops formed on the crochet hook.
An eight-loop air chain is completed on the hook, providing the foundational structure for the first section of the lace. This chain will subsequently be closed into a ring.

ありがちなミスと対処 - チェーンがねじれてリングが歪む:迷わずほどいてやり直すのが最短ルートです。

Crochet hook connecting the ends of the chain to form a ring.
The ends of the air chain are joined with a connecting column (slip stitch) to form a closed ring. This ring serves as the base for the upcoming twisted column stitches.

ねじり柱(ツイステッドカラム)をマスター 3目の立ち上がり後、リングに針を入れる前に掛け目を行い、長いループを引き上げます。これを“掛け目→長いループ”のセットで5回繰り返したら、針上のループを一度で引き抜き、さらに残りの2ループをまとめて引き抜きます。これでねじり柱が1本完成。

Crochet hook with a yarn over (cape) and a pulled-through long loop.
A yarn over, also known as a 'cape,' is performed on the hook, and a long loop is pulled through the ring. This is the first of five repetitions to build the twisted column.

ポイントは“長さ”。5回分の長いループは、視覚的に同じ高さに揃えます。短すぎると重く、長すぎると腰が抜けた印象に。動画のテンポに合わせて引き上げると、均整が取りやすくなります。

Five long loops (capes) accumulated on the crochet hook.
Five long loops, created by repeatedly performing capes and pulling through loops, are now gathered on the crochet hook. These loops will soon be consolidated to form the twisted column.

クイックチェック

  • 針上に“長いループ×5”が揃っているか

- 引き抜きがスムーズで、柱の螺旋がくっきり出ているか

Crochet hook pulling yarn through all accumulated loops at once.
The yarn is pulled through all the accumulated loops on the hook simultaneously, beginning the process of securing the twisted column. This forms the central structure of the column.

仕上がりイメージ - 1本目のねじり柱は、この先の繰り返しの“見本”。ここで高さとテンションの基準を決めます。

The first completed twisted column on the crochet hook.
The first twisted column is successfully completed, exhibiting its distinctive spiral pattern. This column establishes the basic design element for the entire lace.

コードを好みの長さまで伸ばす 以降は、毎回「3目の立ち上がり→作品を返す→前段の3目くさりの下に針を入れる→ねじり柱(長いループ×5→一気に引き抜く→2ループも引き抜く)」の繰り返し。作業の“返し”が模様の規則性を生み、コードを端正にします。

Starting a new twisted column by inserting the hook under the previous row's air chain.
After turning the work, the hook is inserted under the chain of three air loops from the previous row to begin a new twisted column. This ensures continuity and proper layering of the lace.

プロのコツ

  • 各段頭の“3目の立ち上がり”の後に返し忘れないこと。ここでの向きが狂うと、柱の重なりが崩れます。
  • 連続的に長さを出すときは、数段ごとに卓上で作品をなじませ、柱の向きが一定か確認しましょう。

チェックとトラブル対処

  • 高さが不揃い:長いループを引き上げる位置(糸の送り出し)を一定に。
  • ねじりが弱い:引き抜く前のループ量(掛け目×5)が不足していないか確認。

用途に合わせて十分な長さが確保できたら、縁編みの準備へ進みます。

A completed cord of multiple twisted columns, ready for binding.
A substantial length of the twisted column cord has been crocheted, showcasing the repetitive pattern. This cord is now prepared for the next stage: adding a decorative binding.

縁編み(アーチ)の付け方

最初のアーチを作る コードの周囲に、5目のくさりでアーチを配していきます。手順は「くさり5目→ねじり柱とねじり柱の“間”に細編みで留める」の繰り返し。これをコードの片側にぐるりと回していくと、やわらかなスカラップが現れます。

Crochet hook forming five air loops for the binding arch.
Five air loops are being formed on the hook to create an arch, which is part of the decorative binding. These arches will define the scalloped edge of the ribbon lace.

クイックチェック

  • 各アーチは必ず“5目”に統一
  • 細編みの差し込み位置は“柱と柱の間”

注意 - ひとつ飛ばしで留めると、波が偏ってしまいます。必ず“毎区間”で留めること。

Single crochet being worked between two twisted columns for the binding.
A single crochet stitch (column without a cape) is being worked between two twisted columns, anchoring the arch to the main cord. This secures the binding and creates a continuous border.

アーチの進捗を見る - 一列目のアーチが片側に並ぶと、縁に光が入り立体感が生まれます。ここまでで、すでに装飾性の高いコードとして使うことも可能です。

A portion of the twisted column cord with initial binding arches completed along one edge.
The first round of binding, consisting of a series of five-air-loop arches, is now visible along one edge of the twisted column cord. This begins to form the scalloped border.

オプション:アーチに細編みを入れて表情を加える よりくっきりした縁がお好みなら、各アーチ(くさり5)の内側に細編みを6目入れて“ふっくら”させます。6目を均等に配すことで、波が端正に整い、写真映えも抜群に。軽さを優先するなら、この工程は省略しても大丈夫です。

Crochet hook working single crochets into a binding arch.
Six single crochet stitches are being worked into one of the five-air-loop arches, filling it in for a more pronounced and decorative effect. This optional step adds fullness to the lace's edge.

両側の仕上げと最終チェック 片側が終わったら、反対側も同じ手順(アーチ→必要なら細編み6)で仕上げ、糸端を整えて完成。両サイドの波の出方が左右対称か、ループの長さやアーチの目数が揃っているかを確認しましょう。完成したリボンレースは、フラットに置いても、軽くひねって立体的に見せても映えます。

The finished ribbon lace with binding completed on both sides, lying flat.
The completed ribbon lace, featuring the elaborate twisted columns bordered by decorative binding on both sides, is displayed. This showcases the final, intricate result of the crocheting process.

プロのコツ

  • コードの“表情”は、アーチを張り気味に置くか、柔らかく落とすかで印象が変わります。作品用途(ベルト・縁取り・アクセサリー)を想像しながら張力をコントロール。
  • アイロンがけは推奨されていません。必要があれば、蒸気を離れた位置から軽く当て、形を崩さないように。

クイックチェック(仕上げ)

  • ねじり柱の高さはおおむね均一
  • アーチは5目で統一、細編みは入れるなら6目で統一
  • 糸端の始末が目立たない

クリエイティブ活用アイデア

  • ベルト:ワンピースに合わせて“差し色”のコードを2本並べると、視線誘導効果でスタイルアップ。
  • ヘアアクセ:短めにしてヘアタイへ。ゴムに縫い留めるだけで完成。
  • アイリッシュレースの要素:モチーフ同士のブリッジにこのコードを使うと、有機的な流れが作れます。
  • ギフトラッピング:無地ボックスにぐるりと一周。再利用できる“装飾テープ”として喜ばれます。

よくある質問 Q. どんな糸が向いていますか? A. 動画ではマーセライズドコットンが使われています。光沢と目の立ち方が良く、細やかなレースに適しています。

Q. かぎ針の号数は変えてもいい? A. 動画は1mmのかぎ針です。変更は可能ですが、仕上がりのサイズや落ち感が変わります。試し編みでゲージを確認しましょう。

Q. 長さや幅を変えたい場合は? A. 長さはねじり柱を継ぎ足すだけ。幅に関して動画は単幅のコードに焦点を当てており、別設計(複数列や他モチーフ併用)で調整します。

Q. “cape”って何? A. この動画では、掛け目(yarn over)を“cape”と呼んでいます。掛け目→長いループを引き上げる、を繰り返して高さを作る手法です。

コメントから:視聴者の声

  • 「指示がとてもわかりやすかった。翻訳が少し不自然でも楽しく視聴できた。“くさり”を“エアループ”と呼びたくなった」——言葉の可愛さも含めて、楽しく学べたという声。
  • 「とても美しい!たくさんの“いいね”を贈りたい」——仕上がりの美しさへの賛辞。
  • 「とても可憐」——シンプルな称賛も多く寄せられています。
  • 「なぜ英語なの?」——言語面の質問もありました。動画自体は英語ですが、手元の動きが明確で、視覚的に追える構成です。

実践メモ:テンポとテンション

  • テンポ:動画の呼吸に合わせて“掛け目→長いループ”を5回。リズムが整うと、柱の高さが自然に揃います。
  • テンション:小刻みに糸を送り、引き上げ後に指でループ長を軽く揃える癖を。
  • 返し:3目の立ち上がり→作品を返す、を“必ずセット”で実行。

応用のヒント コードができたら、他の技法との“ハイブリッド”も面白いアイデアです。例えば、機械刺繍で作ったモチーフの縁取りにこのレースを縫い留めると、ハードとソフトの質感コントラストが生まれます。機械刺繍まわりの道具を調べるなら、磁力で固定するフレームの情報(例:磁気 刺繍枠 for embroidery)も役立ちます。用途に応じて相性の良いフレームを選びましょう。

さらに探求したい人へ

  • 磁力で生地を挟むタイプのフレームは多種多様です。ブランド別に探すなら、例えば家庭用・職業用を問わず情報が豊富なbabylock 磁気 刺繍枠や、強力マグネットで知られるsnap hoop monster for babylock、定番のbernina 磁気 刺繍枠などの検索が入口になります。機材環境に合わせたサイズ選びが重要です。
  • ブラザー系の環境なら、対応範囲の広いmighty hoops for brotherという呼び方で情報収集すると、サイズや適合機などの実例にヒットしやすいでしょう。
  • 工業用寄りのプラットフォームを扱う場合は、tajima 磁気 刺繍枠のようなキーワードで互換やアクセサリーを確認する手も。一口に磁気フレームといっても、機種ごとに装着方式や対応厚みが異なります。
  • 海外メーカーのアクセサリーも含めて、dime 磁気 刺繍枠は比較資料が豊富。レビューや使用例を見比べるだけでも、縁取り×レースの可能性が広がります。

仕立てのコラム:レース×ミシンの縁取り 手編みレースを既製品へ縫い付ける際、細い針目と透明糸の組み合わせは万能ですが、厚みのある生地や伸縮素材では、土台の固定がカギ。固定具の選択肢として磁力フレームの情報収集(例:baby lock 磁気 刺繍枠)をしておくと、作業の幅が広がります。手編みの柔らかさを損なわないよう、仮止めステッチで位置を確定してから本縫いへ進むのが失敗しないコツです。

最後に このレースの核心は、ねじり柱の“長いループ×5”を一定に保つことと、3目の立ち上がりのたびに作品を返す規則性。そこさえ押さえれば、あとは“長さ”と“縁”をあなたの好みで調整するだけ。リズムよく、気持ちよく、編地に呼吸を通していきましょう。あなたの日常に、手仕事の光を。