Table of Contents
動画を見る:BERNINA Jeff「BERNINA Jeff Tip #7 Cleaning The Thread Catcher」(BERNINA Jeff)
縫っている最中に「スレッドキャッチャーを清掃してください」という表示。どう対応すればいいのか迷った経験はありませんか?本稿では、その通知を確実に消し、糸切り機構を気持ちよく動かすための清掃とリセット手順を、動画の内容に忠実に日本語でまとめました。

スレッドキャッチャーは、糸切りボタンを押すたびに動作し、糸を刃に導いてカットし、次の縫い始めに備えて糸端を保持します。機構は針板の下にあり、どうしてもホコリや糸くずが溜まりがち。だからこそ、カウンターの一定回数に達すると清掃を促す通知が出るのです。ちなみに、刺繍派の方は日常のメンテにも敏感。私たちの編集部でも、補助工具や枠の情報を探す方が多く、たとえばbernina 磁気 刺繍枠のような検索がよく見られます。
【学べること】
- 通知の仕組みと、カウンターの見方・リセットの完了確認
 
- 針板下へのアクセス方法と、工具の安全な扱い
 
- スレッドキャッチャーの動作・清掃手順(やさしくが基本)
 
- 再組み立て時の向き・位置のコツと、ねじを締め過ぎない注意点
 
- 絶対NGの「缶スプレー」についての理由
 
BERNINAの「スレッドキャッチャーを清掃」通知を理解する
スレッドキャッチャーとは? スレッドキャッチャーは、糸切りボタンを押したときに、糸端をつかんで刃へ導き、切断後に次の一針へ備える内部機構です。複数の薄い金属板が連携して、特に下糸を確実につかみます。すべては針板の下で起きているため、糸くずやホコリが集まりやすいのが宿命です。
なぜホコリの蓄積が問題なのか 堆積したホコリは、糸の保持や刃へのガイドを妨げ、カット不良や糸絡みの原因になります。そこで、糸切りのサイクル(使用回数)を機械側がカウントし、一定値に達すると清掃通知を出します。通知を消すには、所定の手順を最後まで行い、カウンターを0に戻す必要があります。なお、刺繍のセッティングをよく変える方からは、スレッド管理と併せて枠の着脱性についての相談も。たとえばbernina snap hoopのような話題は、刺繍の準備を効率化したい人に人気です。
ステップ1:メンテナンスメニューにアクセス
設定画面へ 本体のタッチスクリーンで、歯車が2つ並んだ「設定」アイコンをタップします。

続いてミシンのアイコンを選び、「i」マークの情報へ進みます。

サイクルカウントを確認 「V10」項目にある「Total number of cut cycles since cleaning(清掃後の総カット回数)」を確認。清掃が必要かどうかの目安になります。

表示値は機種や使用状況で異なります。ここは確認だけ、変更は不要。刺繍派の方は、準備時の取り回し改善でsnap hoop monster for berninaや関連アクセサリの検索に行き着くこともありますが、今回はまず清掃を優先して進めましょう。
ステップ2:清掃のための準備
メンテナンスの誘導表示へ パンくず(戻る)でミシンアイコンに戻り、レンチ(工具)から「ホウキ(清掃)」アイコンを選びます。

ここから画面の指示に従って、作業を安全に進めます。
押え・針を外す 押え金を外し、付属の工具で針固定ねじをゆるめて針を外します。手が大きい方は、ニードルグラバー(針つかみ)を使うと落下防止に便利です。

なお、ねじは強く締め過ぎないのが鉄則。締め過ぎはねじ頭や先端の破損リスクにつながります。刺繍設定に凝る方ほど工具が増えがちですが、まずは付属の基本ツールで十分対応できます。
針板を外す(姿勢がカギ) フィードドッグを下げてから、針板の同心円ターゲットに2本指でしっかり押し込み、持ち上げるように手前へ。

後ろへ押し込むと縁に引っかかって外しにくくなるので、手前に“起こす”イメージです。刺繍作業の合間に清掃する方からは、枠交換の話題(例:磁気 刺繍枠 for bernina)もよく出ますが、今回はミシン本体の足元を安定させ、作業スペースを広く取るのが成功の第一歩です。
ステップ3:スレッドキャッチャーを動かして清掃
機構を引き出す 画面の青い下線付きリンク「move the thread catcher out(スレッドキャッチャーを外へ)」を選び、確実に反転・ビープ音を確認します。

つづいて、本体ヘッドの糸切り(ハサミ)ボタンを押すと、機構が右方向にスライドして現れます。

ここからが清掃のメイン工程です。刺繍ユーザーの方は、糸管理の工夫としてdime snap hoop berninaなど周辺アイテムに関心が向きがちですが、まずは内部機構の可動域をしっかり確保しましょう。
やさしく払う(強くこすらない) ピンセットで長い糸くずを取り、リントブラシで“やさしく”掃き出します。

重要なのは力加減。内部には小さなバネなどの繊細な部品があり、強いブラッシングは不具合の元。口で吹いたり、缶スプレー(エアダスター)を使うのは厳禁です。

もし鏡でのぞくよう指示された経験がある方も、基本は見える範囲をていねいに。見える糸片はピンセットで摘まめば十分という声もコメントで寄せられています。刺繍に戻る前に、枠や素材の交換がある方はmega 刺繍枠 berninaの準備も同時に進めると段取りが良いでしょう。
ステップ4:戻し・再組み立て・リセット確認
機構をホーム位置へ 画面のリンク「move the thread catcher in(スレッドキャッチャーを内へ)」を選び、再びハサミボタンで左へ戻します。

針板・針・押えを戻す 針板は右から斜めに入れて、左のピンに合わせ、中央を押してパチンと装着。

針は平らな面を奥(後ろ)に向け、固定ねじは“白目をむくほど”は締めません。フィードドッグを上げると、最初の縫い始めで適正位置に戻ります。最後に押えを装着して完了。ここまでは落ち着いて進めればOKです。刺繍派の方は、休憩中に枠や素材を段取りしておくと、復帰がスムーズ。例えばsnap hoop for berninaと生地の当て紙などを手元にまとめておくのも効率的です。
カウンターのゼロを確認 設定 > ミシンアイコン > i > V10 へ戻り、「Total number of cut cycles since cleaning」が0になっているかを確認します。

ここが0でないと、通知は消えません。作業を最後までやり切った証しにもなるので、必ずチェックしましょう。うまく0にならない場合は、手順のリンク選択(点滅・ビープの有無)や、物理ボタンの押下タイミングを見直してみてください。
絶対NG:缶スプレー(エアダスター)の使用
缶スプレーや“ふーっ”と息を吹き込む行為は、ホコリをさらに奥へ押し込み、機構や電子部品に悪影響を与える恐れがあります。
動画でもはっきり「NEVER use canned air」と警告。ブラシやピンセットで、見える範囲を“手前へ”かき出すのが基本です。刺繍の現場では、枠まわりの清掃で磁力系のツールに頼ることもありますが(例:磁気 刺繍枠 for bernina 刺繍ミシン)、本体内部に空気を吹き込むのは避けましょう。
ボーナスTIP:フックに一滴のオイルを
針板を外した状態で、針直下の“きらりと光るフック先端”にミシンオイルを一滴。

これで動作がしなやかになり、音も落ち着きます。コメントでは、縫う日は毎日・2時間ごとに一滴、フック内のパッドは月1回、可動部は半年に一度という目安が紹介されていました(ユーザーの稼働状況により調整)。オイル種は、BERNINAフックには純正(赤キャップ)が推奨。金属同士の可動部には一般の高品質ミシンオイルも可とされています。刺繍ワークを快適に保つためにも、油差しは“少量・こまめに”が原則です。周辺アクセサリに興味があるなら、枠の付け外し効率化でdime monster 刺繍枠 for berninaをキーワードに情報収集しておくのも一案です。
プロのコツ - 針板は「押し下げてから、手前に起こす」動きで外すとスムーズ。
- 画面の青リンクは、選択状態(点滅・ビープ)を必ず確認してから物理ボタンを押す。
- ブラシは“なでるように”。ピンセットは“見える糸だけ”を摘む。
- 針固定ねじは締め過ぎない。緩みはNGだが、過緊はもっとNG。
- フィードドッグがすぐに上がらなくても、最初の一針で正位置に戻ることが多い。
クイックチェック - 清掃前にカット回数を見た? 例:V10の“Total number of cut cycles since cleaning”。
- 画面リンクを選んでからハサミボタンを押した?
- 清掃は“やさしく”。缶スプレーは使っていない?
- 再組み立て後、カウンターは0になった?
- 仕上げにフックへ“一滴”注油した?
(入れ過ぎに注意)
トラブルシューティング
- 機構が左右に動かない:ハサミボタン操作後、手回しホイールを少し回してみる。再起動・最新ファームウェア確認も有効(コメント多数)。それでもダメなら技術者の点検推奨。
 
- カウンターが0にならない:青リンクの“選択状態(点滅・ビープ)”を必ず確認し、指示通りの順序で「外へ→清掃→内へ」を完了させる。再確認しても変化がなければ要点検。
 
- 下糸が切れない/強く引かれる:目視できる糸片が残っていないか再点検。改善しない場合は機械的調整が必要なケースも(コメントで報告あり)。
 
- 縫い中に勝手に糸切り:フットコントローラーの機能設定に“糸切り”が割り当てられていないか確認(コメント情報)。
 
- 画面の反応位置がずれる:画面キャリブレーションの必要性に言及があり(コメント)、該当機種の手順を参照。
 
コメントから:読者の声と補足回答
- 「他の動画でダメだったのに、これは一発でできた」——手順の“順番”と“リンク選択→物理ボタン”の組み合わせがカギという声が多数。
 
- 「リンクが表示されない/押しても動かない」——ハサミボタン後に手回しホイールを少し回す、再起動、最新ファームウェア確認が有効というアドバイス(投稿者本人からの返信あり)。
 
- 「清掃後もカット不良」——見える糸片の除去で直る例あり。なお、ソフト更新では機械的な不具合は直らないとの指摘も(コメント)。
 
- 「オイルはどのくらい?」——フック先端は“縫う日は毎日・2時間ごとに一滴”。フック内パッドは月1回、可動部は半年ごと(コメントの目安)。
 
- 「道具はどこで買える?」——ニードルグラバーの販売情報への言及も(コメント)。地域や出荷条件は販売者に確認を。
 
おわりに 清掃は“ていねい・やさしく・順序通り”。これだけで、スレッドキャッチャーは本来の軽快さを取り戻し、通知もスッと消えます。仕上げにフックへ“一滴”のオイルを忘れずに。刺繍に戻る前に、作業環境とツールの見直しもおすすめ。余裕があれば、枠運用を見直す情報収集(例:dime snap hoop berninaやbernina 磁気 刺繍枠 sizes)も、次のステップの生産性アップにつながります。最後に、今回の要点として「缶スプレーはNG」「リンク選択を確実に」「カウンター0で完了」の3つを覚えておいてください。
