内蔵フレームで作る簡単アップリケ——Baby Lock Arrayでハートを仕上げる完全ガイド

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内蔵フレームで作る簡単アップリケ——Baby Lock Arrayでハートを仕上げる完全ガイド
Baby Lock Arrayの内蔵フレーム機能だけで、ハートのアップリケを数分で完成。4x4フープでのセッティングから、配置・タックダウン・サテン仕上げの3ステップ、さらにアプリケ専用カラー設定で自動停止を入れる方法まで、動画の流れどおりに丁寧に解説します。曲線バサミでのトリミングのコツもチェック。

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Table of Contents
  1. はじめに:Baby Lock Arrayでアップリケをはじめよう
  2. 準備とデザイン選択:フープ・素材・内蔵フレーム
  3. ステッチ構成:配置→タックダウン→サテン仕上げ
  4. アプリケ色ステップとニードル割り当て
  5. 実縫いプロセス:アウトラインから完成まで
  6. 仕上がりを高めるコツと応用
  7. トラブルシューティングとクイックチェック
  8. コメントから:視聴者の気づき・質問

「動画を見る:How to: Applique(baby lock)」

数分でアップリケ。しかも、ミシン内蔵フレームだけで。Baby Lock Arrayなら、配置・固定・仕上げの3ステップがシンプルに流れ、はじめてでも迷いません。

Finished heart applique on a gray fabric in an embroidery hoop.
A neatly embroidered red heart with white polka dots and a pink satin stitch border is shown in an embroidery hoop, ready for removal.

この記事では、動画の流れに沿って、4x4フープを使ったハートのアップリケを忠実に再現。曲線バサミでのトリミングや、アプリケ専用カラー設定で自動停止を入れる要点も丁寧におさらいします。

学べること

  • 4x4フープでの正しいセットアップと安全な着脱
  • 配置・タックダウン・サテン仕上げのステッチ構成
  • アプリケ色ステップの割り当てと自動停止の仕組み
  • 曲線バサミで“ほつれない”トリミングを行うコツ

はじめに:Baby Lock Arrayでアップリケをはじめよう 多針のBaby Lock Arrayを使い、内蔵フレームからハートを選んでアップリケを作ります。動画では、キャンバス地のファスナーバッグを4x4フープにセットし、ティアアウェイの下紙を後ろに添えています。素材は厚めなら下紙なしでもいける場合がありますが、動画では補助として使用しています。

プロのコツ

  • 下紙の有無は生地のコシで調整。厚手キャンバスはなしでも可。ただし最初は薄めの下紙で安定を優先。

- 曲線が多い図形(ハートなど)は、タックダウンをトリプルランにするとズレにくい。

Hand selecting a heart shape icon on the Baby Lock Array touchscreen.
A stylus is used to select the heart shape from a grid of built-in frame designs on the machine's touchscreen display, highlighting the shape selection process.

注意

  • フープを装着する際は、バッグの開口部がフリーアームに絡まないよう必ず下から手で支え、ニードルプレートとニードルバーに干渉させないこと。

準備とデザイン選択:フープ・素材・内蔵フレーム まずは4x4フープに素材をセット。バッグの裏にはティアアウェイを1層。アップリケ用の生地は裏に接着フリース(任意)を添えると、ボリュームと安定感が出ます。

A 4x4 embroidery hoop with gray canvas fabric and tear-away stabilizer.
The 4x4 hoop, pre-loaded with a gray canvas zipper bag and tear-away stabilizer, is held up to show the prepared working surface.

アップリケ生地の準備

  • 生地サイズはフープ内を十分覆う大きさに。

- 必要なら接着フリースを裏貼りしてコシをプラス。

Polka dot fabric with fusible fleece on the back.
A piece of red polka dot fabric, intended for the applique, is shown with fusible fleece applied to its back, providing extra body.

デザイン選択 ミシン画面の「フレーム」カテゴリーからハートを選択。Arrayは4x4のフレームを自動認識します。ここではサイズ変更は不要でしたが、用途に応じてリサイズも可能です(動画では未実施)。

Close-up of the Baby Lock Array's A-arm adapter set to 'A'.
The machine's A-arm adapter, marked with 'A', is visible, indicating it's correctly adjusted for the chosen hoop size.

ナビゲーションのポイント

  • スタイラスでフレーム→ハート→ステッチタイプの順に進む。

- まずは配置線(シングルラン)を選び「セット」。

Stylus selecting stitch type 10 (single run) for the heart frame.
The user taps on stitch type 10, a single run stitch, from the heart shape options to define the initial placement outline on the machine's screen.

ステッチ構成:配置→タックダウン→サテン仕上げ

  1. 配置ステッチ(シングルラン)

図形の外周を1周だけ縫い、アップリケ生地を置く“目印”にします。

  1. タックダウン(トリプルラン)

生地を固定するため3回転のランでしっかり押さえます。これによりトリミング時のズレを抑え、仕上げのサテンが綺麗に乗ります。

  1. 仕上げ(サテンステッチ)

外周を密にふさぎ、端面を完全にカバー。伝統的なサテンでクリーンな縁取りに。

Stylus selecting stitch type 2 (satin stitch) for the heart frame.
The stylus points to stitch type 2, a satin stitch, from the heart shape options, which will be used for the final decorative border.

クイックチェック

  • 3工程はデザイン画面で順に積み上がっているか?
  • それぞれの工程が“セット”で確定されているか?

アプリケ色ステップとニードル割り当て 多針機では、工程間でミシンを自動停止させるために“アプリケ色ステップ”を割り当てます。Arrayではスレッドパレットの最下段に「Applique Material」「Applique Position」「Applique」が並び、これらを各工程に設定すると、工程ごとに別色として認識され、停止が自動で入ります。

Navigation to color chip menu on Baby Lock Array.
The user navigates the touchscreen to find the 'Applique Material' color chip, which assigns specific machine stop functions for applique steps.

割り当ての流れ(動画のとおり)

  • 配置(1工程目)→Applique Material
  • タックダウン(2工程目)→Applique Position
  • 仕上げ(3工程目)→Applique

設定後、縫い順リストにハサミのアイコンが表示され、アプリケ工程として扱われます。

Assigning 'Applique Material' to the first stitch step.
The first stitch step is highlighted, and 'APPLIQUE MATERIAL' is selected from the color chips, changing its visual representation on the machine's interface.

ヒント - 3種類すべて使わなくても停止は入ります。1種類だけ割り当ててもOK(動画で言及)。

Assigning 'Applique Position' to the second stitch step.
The second stitch step is selected, and 'APPLIQUE POSITION' is assigned, visually indicating this as the next stage in the applique process.

ニードル割り当て 動画ではマニュアルカラーシーケンスで、3工程すべてに同じニードル(#3、ピンク)を指定。それでも先のアプリケ色ステップの効果で、各工程で停止します。

Assigning 'Applique' to the third stitch step.
The final stitch step is selected, and 'APPLIQUE' is assigned, marking it as the completion of the applique process.

プロのコツ - 同色で貫いても工程停止は保たれるため、色替えが不要な単色アップリケでもテンポよく進行可能。

Assigning needle 3 for the first stitch step on the touchscreen.
The user manually assigns needle number 3 to the first stitch in the design sequence, ensuring the correct thread color is used.

実縫いプロセス:アウトラインから完成まで

  1. 配置線を縫う

スピードを確認し、ロック解除→スタート。バッグ地にハートのアウトライン(シングルラン)が描かれます。

Embroidery machine stitching the placement outline.
The machine actively stitches the single-run heart outline onto the gray fabric, creating the guide for applique material placement.
  1. フープを前進→生地を載せる

画面下部のフープ移動アイコンから前進させると、フープが手前に出て生地が置きやすくなります。アップリケ生地を配置線が隠れるようにフラットに載せ、OKでフープを元位置へ。

Embroidery hoop advanced forward for fabric placement.
The embroidery hoop moves forward out of the machine's stitching area, allowing easy placement of the applique fabric over the stitched outline.

素材固定の補助 - 必要に応じ、仮止めスプレーやテープで固定(動画では未使用)。生地がフープサイズに近いとズレにくくなります。

Hand placing polka dot fabric over the stitched outline in the hoop.
A hand carefully lays the red polka dot applique fabric over the pre-stitched heart outline within the embroidery hoop, preparing it for tack-down.
  1. タックダウン(トリプルラン)

ロック解除→スタートで3周のランが走り、しっかり固定。

Machine stitching the tack-down line on the applique fabric.
The embroidery machine stitches the triple-run outline directly over the placed polka dot fabric, securing it to the base canvas.
  1. 余りをトリミング

フープを外して平面に置き、曲線バサミでタックダウン線ギリギリまで外側の余りをカット。タックダウン自体は切らないよう、刃を寝かせて面で滑らせます。

Using curved applique snips to trim excess fabric.
Curved applique snips are used to carefully trim away the excess polka dot fabric from around the tack-down stitches, leaving a neat edge.

注意

  • 誤ってタックダウンを切っても致命傷ではありません。最終サテンまでにズレないよう、仮接着や小さな補強ステッチで整えます。
  1. サテン仕上げ

フープを戻し、バッグの裏が引っかからないよう確認してから縫製。密度の高いサテンが外周を覆い、エッジがクリーンに仕上がります。

Embroidery machine stitching the final satin border.
The machine applies the final pink satin stitch around the trimmed heart applique, creating a finished and decorative border.

クイックチェック

  • サテンで端が完全に隠れているか?
  • 段差やヨレがないか?

仕上がりを高めるコツと応用

  • フォントで名入れ:完成したハートの内側に文字を追加すれば、ギフトにも最適(動画内で可能性として言及)。
  • モチーフステッチで個性を:最終サテンの代わりに装飾ステッチへ置換も可(動画で選択肢として言及)。
  • サイズ変更:ワークスペースに収まる範囲でのリサイズも可能(動画では未使用)。

プロのコツ

  • タックダウンの後に生地がヨレたら、もう一度トリプルランで軽く補強してからトリミングするとサテンの食いつきが安定。
  • バッグなど厚物は、フリーアームのクリアランス確認を最優先。装着・取り外しは焦らず確実に。

参考メモ

  • 動画で使用:Baby Lock Array(6針)、4x4フープ、ピンク糸(Madeira Poly)、曲線バサミ、キャンバスのファスナーバッグ、ティアアウェイ、アップリケ生地(ドット)。
  • 速度:800 spm(動画の表示)。

トラブルシューティングとクイックチェック

  • 配置線がズレた:フープ固定を再確認。必要なら再フープ後に配置線だけ縫い直し。
  • 生地が動く:タックダウンをトリプルランに。仮止めスプレーやテープを補助に(動画ではオプションとして言及)。
  • サテンがガタつく:トリミングの精度不足が原因。刃先を立てず、タックダウンに沿って“滑らせるように”切る。
  • 停止しない:アプリケ色ステップの割り当てを見直し(Applique Material/Position/Applique)。

コメントから:視聴者の気づき・質問

  • 「買ったほうが早いのでは?」という素朴な声もありました。手早さだけでなく、配色・素材・サイズを“自分好みに”変えられる自由度がアップリケの持ち味。動画のように内蔵フレームを使えば、手順もシンプルです。
  • 「最下段のボタンを知らなかった」との声。Arrayではスレッドパレット最下段にアプリケ用カラーがあり、これを割り当てると自動停止が入ります(動画にて実演)。
  • 「見て初めて工程が腑に落ちた」というコメントも。配置→固定→トリミング→仕上げ、の分割が理解の近道です。

用語の整理(動画に基づく)

  • 配置(Placement/Position):生地を置く目印の一筆書き。
  • タックダウン(Tack-down):生地を押さえる3周ラン(推奨)。
  • 仕上げ(Satin):端面を覆う密な縫い。
  • アプリケ色ステップ:工程ごとの自動停止を設定するカラー割り当て。

安全メモ(動画より)

  • フープ装着時は指先をニードルプレートやニードルバーから遠ざける。
  • キャリッジが動く際は警告が出るので、手を離して移動を待つ。

補足:フープとアクセサリーの選び方(一般論) 本チュートリアルは標準フープでの手順解説です。プロジェクトや素材によっては、別タイプのフープが作業効率を高める場合もあります(本動画外の一般的な話)。例えば、Baby Lockユーザーの中には、用途に応じて他種フープを併用する方もいます。選定の際はマシン互換と手順の安全性を最優先してください。babylock 刺繍枠

こうした代替フープの情報を調べる際は、互換とサイズ表記を必ず確認。磁力で挟むタイプなども知られていますが、必ず公式互換の可否と推奨手順をチェックしましょう。babylock 磁気 刺繍枠

なお、磁気タイプに関する一般的な話題を目にすることもあります。Baby Lock機で使えるかどうかは製品ごとに異なるため、購入前に適合の有無を確認してください。磁気 刺繍枠 for babylock

さらに、名称に“Baby Lock”の表記ゆれがある情報も散見されます。検索時はハイフンやスペース違いでも結果が変わることがある点に注意しましょう。baby lock 磁気 刺繍枠

製品名で検索する際、サードパーティの名称がヒットする場合もありますが、本記事は動画に基づく標準フープでの手順解説です。別売アクセサリーの導入可否は必ず公式情報でご確認ください。snap hoop monster for babylock

多針機に合わせた専用フープや補助具の話題も見かけます。選定の際は、針本数や取付方式に適した仕様か要チェックです(本動画は6針のArray)。mighty hoop for babylock 6 needle

まとめ

  • 内蔵フレームの活用で、配置→タックダウン→仕上げの3工程が迷いなく進む。
  • アプリケ色ステップを割り当てれば、自動停止が入り、同色1本でも工程間の確認が可能。
  • 曲線バサミのトリミング精度が仕上がりを左右。タックダウンに沿って面で切るイメージで。
  • バッグなど筒物はフリーアームのクリアランスを最優先し、安全第一で装着・取り外し。

次の一歩 完成したハートをベースに、内蔵フォントで名入れやモチーフ追加を楽しんでください。まずは4x4の小物から。慣れたらサイズ変更で“自分仕様”を広げましょう。